浅見雅一著『キリシタン教会と本能寺の変』読みました。 ようやく、こういう研究者が現れたか! と、実に感慨深いです。 現れるとしたら、専門どっぶりの中世史学者ではなく、周辺をやっているキリシタン史か日朝関係史の学者だろうと期待していたのが当たりました。キリシタン史料を丁寧に分析して本能寺の変や明智光秀の真相に迫った力作です。 私の歴史捜査でもキリシタン史料は大変重要なものでしたが、まだ研究が十分に . . . 本文を読む
歴史研究者に言い古された感のある織田信長。その実像と決断の論理を解明! 新、真、「シン・ノブナガ」。
『織田信長 435年目の真実』幻冬舎文庫。
大うつけは暗殺防止対策、桶狭間にちりばめられた信長の秘策、自ら死を招いた本能寺の変、皆さんはわかるかな?
「桶狭間の合戦」の信長勝利の作戦を解明できない歴史研究者にはもっと複雑な「本能寺の変」の解明ができるわけがなかった、ことがよくご理解いただけ . . . 本文を読む
連歌は和歌の上の句(五七五)と下の句(七七)を別の人が詠み継いでいくものです。愛宕百韻は本能寺の変の直前に愛宕山で明智光秀が催した連歌会で読まれたものです。戦勝祈願のために詠まれて愛宕神社に奉納されたものなので、光秀の祈願が読み込まれていることは確かです。今まで、この解明に成功した歴史学者はいません。
なぜならば、連歌は文学だからです。連歌の規則も知らず、古今の和歌の知識もなく、詠み手の心も推 . . . 本文を読む
本能寺の変について「うんちく」を傾ける人は実に多いですね。Yahoo知恵袋などにもいろいろ書き込まれています。でも、本能寺の変について世の中に広く知られていることはすべて史実ではありません。後世に書かれた軍記物という物語や現代の歴史小説が創作した作り話に過ぎません。
このような話をすると「歴史は面白おかしく楽しめればいいんだ!史実か創作かなどどうでもいい」とおっしゃる方が多いです。物語を物語と . . . 本文を読む
「藤井四段に織田信長考える」という記事を投稿したのが3年前。「藤井八段」に書き換えて再投稿です。相変わらず、将棋で言えば定石も知らない素人が藤井八段の将棋を論じるような織田信長論が世の中にあふれています。歴史素人の脳学者を名乗る人が「サイコパス」などと決めつけています。歴史学者・研究者も代わり映えしません。孫子も呉子も、張良・陳平も知らないで信長の戦法を語る愚を犯し続けています。それで信長を語る . . . 本文を読む
1.これは徳川家康黒幕説である。
2.よって、陰謀論である。
3.陰謀論だから妄想である。
この三段論法には一見誤りがなさそうです。だから多くの人が鵜呑みにして騙されてしまいます。
ところが、1段目の「これは徳川家康黒幕説である」が嘘だったら、どうなりますか?
もちろん、2段目以降につながらなくなります。つまり3段目の「妄想である」が嘘と言うことになります。
拙著『完全版 本能寺の変 4 . . . 本文を読む
私が天海僧正=光秀説を唱えているかのように勝手にブログに書いている人がいます。
徳川家康黒幕説を唱えていると歴史学者が本に書いていますが、多分、同じ系統の人ではないかと思います。フェイクにフェイクを重ねて、私を誹謗中傷したいだけなのでしょう。歴史の真実が広まることに脅威を感じている人々がいるのです。
天海=光秀説の根拠とされるもの(wikipediaには10個ほど書かれています)に、いずれも . . . 本文を読む
フラメンコギタリストいわねさとしさんのブログに書かれている「光秀と歴史」と題する連載の内容がとても的確なのでご紹介させていただきます。(毎回の副題は私が勝手につけたものです)
>>>明智憲三郎氏の本
>>>光秀と歴史1「前置き」
>>>光秀と歴史2「本との出会い」
>>>光秀と歴史3「本能寺の変の持つ意味」
>>>光秀と歴史4「当時の時代状況」
>>>光秀と歴史5「惟任退治記」
> . . . 本文を読む
さて、通説となっている信長のうつけぶりは本当だったのでしょうか?
例によって後世に書かれた軍記物の創作ではないのかと疑問が生じます。
ところが、信長のうつけぶりを書いたのは太田牛一『信長公記』なのです。
信長は髪を茶筅髷に結い、紅や萌黄の糸で巻き立てるなど異様な姿をし、町中を餅をほおばりながら、人に寄り掛かったり人の肩につら下がったりして歩いたことなどが書かれており、「大うつけとより外に申さ . . . 本文を読む
織田信長が本能寺で光秀の謀反と知ったときに言った言葉として「是非に及ばず!」という言葉は余りにも有名です。
しかし、この言葉にも問題があります。
と私が書くと、これも光秀の「敵は本能寺にあり」と同じで本当は「信長は言わなかったのか!?」と思われるかもしれません。
★ 「敵は本能寺にあり」を斬る!
大丈夫です!
信長のこの言葉の裏付けはかなり確かなものです。
この言葉は信長の家臣・太 . . . 本文を読む
本能寺の変の通説となっている怨恨説と野望説を斬ってみました。
★怨恨説を斬る!
★野望説を斬る!
お気付きのことと思いますが、両方に共通するのは、動機しか論じておらず実行可能性を論じてはいないことです。
そして、論じられている動機が光秀の個人的感情(信長を怨んだ、天下が欲しかった)にあるとされていることです。正に新聞記事で言えば三面記事です。「冷たくされたから殺した」「金が欲し . . . 本文を読む
枚方の蔦屋書店さんの企画で「人生のエンドロールに載せたい一冊」
私は『光秀からの遺言』を選びました。
>>> 読者書評
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宝島社から出版した『歴史捜査・明智光秀と織田信長』の読者書評です。
2ページ4ページで項目ごとにバランスよくサクサク纏められてて読みやすく、網羅性も高い。他社発行の著書へのいざないもスムーズなのは宝島社の度量の深さ . . . 本文を読む
小和田哲男さんが豊臣秀吉について極めて真面目に書いています。一読の価値大いにあります。
>>> 中公新書『豊臣秀吉』のページ
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下の6行はNHKから発表された2020大河「麒麟が来る」に書かれている解説。これが滅茶苦茶、光秀の原点を狂わしている。よって来年一年の話が大きく曲がると見られます。所詮ドラマなので、お好きにどうぞ!ですが、視聴 . . . 本文を読む
藤堂裕著『信長を殺し男』6巻「信長死す・秋田書店は9月19日発売です。
>>> amazonのページ
明智憲三郎著『歴史捜査 明智光秀と織田信長』宝島社は9月14日発売です。
>>> amazonのページ
どちらも面白いですが、2つ続けて読むと相乗効果で増々面白い!!
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拙著を読 . . . 本文を読む
2020NHK大河ドラマで明智光秀謀反の原因をどう描くか注目されているところですが、どうやら戦前の皇国史観復活か?といった感じになりそうです。光秀は「敵は本能寺にあり!」ではなく、「天皇陛下万歳!」と言って出陣するのかも?
その根拠になるのは、2018年6月にNHKが「麒麟がくる!」を発表する直前に関係者が立て続けにその主旨の本を出版し、1年後には番組の時代考証役の学者が同主旨の本を出版して . . . 本文を読む