本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

大河ドラマ「江」の歴史捜査42:真田丸の攻防戦(土岐氏活躍?)

2011年10月31日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 昨日の「江」は大坂冬の陣でした。その中に大坂城の出城として真田幸村が築いて守った真田丸の攻防戦が出てきました。ここで幸村が徳川軍を大いに破ったと描かれていました。Wikipediaにもそのように書かれていますが、出典は信憑性のある史料なのでしょうか。ご存知の方は教えてください。  私が気になったのは、寄せ手の徳川軍に見慣れた水色地に白抜きの桔梗紋の旗の軍勢がいたことです。「土岐一族も真田丸攻めに . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査41:秀忠から秀頼への書状(歴史の捏造)

2011年10月30日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 先週の「江」は江や秀忠の思いとは異なり、大坂冬の陣へと至るお話でした。その過程で秀忠が秀頼に書状を書いて、自分が将軍、秀頼が関白として二人で並び立って泰平の世を築きたいと伝えた話が出てきました。これはもちろん脚本家の創作です。インターネット上にも「脚本家による歴史の捏造」という批判が出ているようです。  この批判は当然のことです。  ところが同じような歴史の捏造が行われながら、いつの間にか学者も . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査40:家康の天下への野望?

2011年10月16日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 本日の「江」は家康と秀忠、江と福、竹千代と国松という関係が描かれていました。その葛藤の中で秀忠が家康に対して「豊臣を滅ぼす気か?」と問うたのに答えて家康が「徳川を守るためには!」と答えたセリフ。これは脚本家が一貫して主張してきたことであり、私も共感する主張です。武士の世は一族生き残りのために氏族長が重い責任を果たさねばならない時代だったのです。従来の戦国史観にはこの視点は欠落しており、一代の英雄 . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査39:秀頼と家康の対面

2011年10月10日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 昨日の「江」は徳川家康に呼び出された豊臣秀頼が意を決して家康と二条城で対面する話が山場でした。  この時の秀頼が実に堂々とした態度で父・秀吉の家康に対する所業を詫び、豊臣家と徳川家とが協力して天下泰平の世を作っていきたいと述べました。この話は脚本家の創作で、おそらく秀頼の人物の大きさを感じた家康が豊臣家を滅ぼす決意を固めるという筋書きになっていくものと思われます。  これは脚本家の創作だったとし . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査38:家光誕生と春日局登場

2011年10月03日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 昨日の「江」は後に三代将軍家光となる竹千代の誕生とその乳母・福(後の春日局)の登場を中心にお話が展開されました。乳母は授乳係というよりも教育係であり、福が家光の成長に大きな影響を与えたことは間違いありません。そのような重要な役を光秀謀反の中心人物・斉藤利三の娘に与えたのですから思い切った人事であり、当時の人々も驚いたことでしょう。そのためでしょうが、夫の愛人を殺して逃げ出し、乳母募集の高札を見て . . . 本文を読む