本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

大河ドラマ「江」の歴史捜査4:怨恨説踏襲ですね!

2011年01月30日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 NHK大河ドラマ「江」の第4回を見ました。少しは新しい視点があるのか、とはかない期待をもって見たのですが、やはり通説の踏襲です。武田家を滅ぼした後の光秀の「我等も長年骨折ってご奉公した甲斐があった」という言葉を信長が聞きとがめて折檻するのは本能寺の変から百年以上たって書かれた『明智軍記』が作ったエピソードです。それが司馬遼太郎『国盗り物語』に引き継がれ、大河ドラマ「国盗り物語」で放映されて歴史の . . . 本文を読む

本能寺の変:京都御池ふたば書房さんの挑戦

2011年01月30日 | 427年目からの挑戦
 「明智憲三郎『本能寺の変 四二七年目の真実』( プレジデント社)のお問い合わせを多くいただきます。現在の本能寺から徒歩30秒のところにある当店としては、この本をしっかり売っていかねばなりますまい! 」  この大変こころ強いお言葉をふたば書房御池ゼスト店さんがtwitterでつぶやいてくださいました。ありがたいことです。よろしくお願いいたします。  ★ ふたば書店店舗一覧  ★ 京都を中心に展開 . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査1続き:万福丸ショック

2011年01月26日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 NHK大河ドラマ「江」が始まって以来、このブログのアクセスが急増しています。その原因は「万福丸」です。やはり、第1回の放送で江の兄の万福丸の存在が消されていることに「おかしい!」と思った方が多かったようです。ひょっとすると今まで信じていた万福丸処刑の話は嘘だったのかとショックを受けた方もいたのかもしれません。私にはマイナーな話題に思えることでしたが、多くの方々には意外にインパクトのある話だったの . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査3:森蘭丸さん?

2011年01月24日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 大河ドラマ「江」の3回目を見ました。早速気になったのは登場人物の名前のスーパー。「森蘭丸」と出てきました。弟の「坊丸」「力丸」は正しく出てきましたが「蘭丸」は通説です。しかし、蘭丸は日本中に親しまれてしまった名前で、Wikipediaの解説も少し腰が引けたような書き方になっています。  ★ Wikipedia「森蘭丸」  でも、これは完全に誤りです。しかも意図的に作られた名前です。  このこと . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査2続き:正月の酒宴の出席者

2011年01月20日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 前回は大河ドラマ「江」の2回目の放送の回顧シーンで出てきた正月の酒宴で浅井長政らの頭蓋骨が酒の肴として供えられた話を取り上げました。  ★ 父・浅井長政の首の真実  今回は、その酒宴の出席者について考えて見ます。これまで度々テレビで放映されている、このシーンには光秀はもちろん、秀吉、柴田勝家、あるいは徳川家康などの主だった武将が参列していたと描かれており、私もそうだったのだろうと思い込んでいま . . . 本文を読む

大河ドラマ「江」の歴史捜査1:兄・万福丸処刑の真相

2011年01月16日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 NHK大河ドラM「江」の第1回を見た職場の仲間から次のようなコメントをもらいました。その方も拙著『本能寺の変 四二七年目の真実』を読んでいるので、歴史の真実にはとても敏感になっているのです。  「明智さん!昨日の「江」を見ました?!早速、歴史を捻じ曲げて、ひどいですね。江には兄・万福丸がいて、秀吉に串刺しにされて殺されたのに、全くその話が消し飛んでいます。そういう話を出すと今後の話の展開に合わな . . . 本文を読む

麻生慶應倶楽部で「本能寺の変の真実」講演

2011年01月16日 | 427年目からの挑戦
 昨日、小田急線新百合ヶ丘駅(川崎市麻生区)近くのホテルモリノで開催された麻生慶應倶楽部の新年会・総会で「本能寺の変の真実」の講演を行いました。  慶應義塾大学の卒業生の同窓会組織としては地域や企業・団体ごとの「三田会」というのがありますが、麻生慶應倶楽部は麻生区在住の同窓生がご近所さん同士で顔見知りになりましょうという主旨の気軽な集まりとのことです。会員は120名ほど(多摩区在住の方も含む)で、 . . . 本文を読む

本能寺の変の通説:今年も「江」で登場

2011年01月15日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 2011年今年の大河ドラマは「江」です。1回目の放送を見て私は気が重くなっています。またまた、通説の本能寺の変のストーリーがたっぷり放送されて、軍記物が作った物語が日本中に振り撒かれるのだろうと想像してしまうからです。拙著『本能寺の変 四二七年目の真実』で見出した真実は弾き飛ばされてしまうのです。正直焦ります。  1965年「太閤記」、1973年「国盗り物語」に始まって、平均して3年に一度は大河 . . . 本文を読む