今、本屋へ行けば歴史コーナーは坂本龍馬一色です。もちろんNHK大河ドラマ「龍馬伝」の影響(お陰)です。昨年の今頃は直江兼続一色でしたので、3月に出版された拙著は兼続さんに埋もれている感じがしたものです。
龍馬伝は楽しみに見ています。何と言っても福山雅治演じる坂本龍馬が爽やかな好青年。本当に気持ちがよいです。
★ 福山雅治さんと私との勝手な因縁 ← 冗談です!
その正反対の人物として強烈 . . . 本文を読む
足利将軍黒幕説は光秀に動機がないという点で大きな疑問符が付きました。また、足利義昭の側近中の側近だった細川藤孝が謀反に加担しなかったことにも説明が付きません。
★ 足利将軍黒幕説を斬る!
残りの4つの視点でも見ておきましょう。
実行可能性ですが、残念ながら光秀と義昭が事前に謀反の企てを調整したという記録は一切ありません。そういう記録が残らないのは秘中の秘として当然といえば当然ですが。
. . . 本文を読む
信長に追放された足利義昭が光秀を唆して信長を討ったというのが足利将軍黒幕説です。この説は他の新説に比してはるかに「真面目」な説といえます。それはこの説を提唱されている方が日本中世史の学者であり、当時の政治状況や古文書に基づいて推理を展開しているからです。
ここでは、この方の推理の反証の形で、5つの視点から見てみたいと思います。
まず動機です。これは十二分にあります。足利義昭は元亀四年に信長 . . . 本文を読む
>>> こちらをご覧ください!未だに朝廷黒幕説とは!2016年1月
信長が朝廷を圧迫していたという史実がない以上、朝廷が信長を殺す動機がなく、朝廷黒幕説は成り立ちません。
★ 朝廷黒幕説を斬る! ← 動機の説明
とはいえ、残りの4つの視点からも見ておきましょう。
実行可能性については光秀が現に信長を討っているので可能性ありとなります。
ただし、朝廷と光秀がどのように事前に調整したの . . . 本文を読む
>>> こちらをご覧ください!未だに朝廷黒幕説とは!2016年1月
信長に脅威を感じた朝廷が光秀を唆して謀反を起こさせた、というのが朝廷黒幕説です。
この説を熱心に唱えた研究家は既に他の説、発作的犯行説やイエズス会陰謀説に乗り換えてしまっているのですが、一部にはまだこの説を支持している方々もいるようです。
特に、光秀ファンの方にとっては、この説は大変魅力的です。光秀は謀反を起こしたのはで . . . 本文を読む
光秀と信長にはいろいろ確執があり、たまたま本能寺に信長が無防備で宿泊することを知った光秀が発作的に謀反に踏み切ったというのが発作的犯行説です。
この説は朝廷黒幕説を唱えていたある研究者が朝廷黒幕説に代わるものとして主張しているもので、比較的新しい説です。この研究者は史料を大変丁寧に掘り起こして研究されており、その点で大変評価されるべき方です。
ただ、史料の信憑性の評価を抜きにして、多数決論 . . . 本文を読む
本能寺の変の真実を広めるブログに何故ヤモリ?と不思議に思われるでしょう。
実は我が家に住み着いて、マンションの20階ライフに挑戦しているヤモリのご紹介です。私の「427年目からの挑戦」の年に一緒に挑戦を始めた小さな同居人です。
★初めにお読みください! ← 427年目からの挑戦のご説明
★ 『本能寺の変 四二七年目の真実』プレジデント社サイト
家族が初めてヤモリを室内で発見したのが . . . 本文を読む
信長の信賞必罰の厳しい態度が原因で光秀がノイローゼになって信長を殺した、というのがノイローゼ説です。
NHK大河ドラマでも1992年の「信長 - KING of ZIPANGU」ではこのストーリーになっていました。緒形直人の信長に対してノイローゼになっていく光秀をマイケル富岡が好演していました。信長を討った後に光秀が大の字になって寝て「これでようやく眠れる!」といって寝入る場面が目に焼き付い . . . 本文を読む
私の本の編集を手がけてくださった橋本裕之様から年賀状をいただきました。達筆で次の言葉が書かれていました。
星火燎原
小さくとも良き事が
燎原の火の如く広がる
一年でありますよう祈ります
何回も反復して読まずにはいられない、心に残る言葉でした。
私の本について「本の力からすればもっと話題になってよい」と書き加えて下さっています。上の文も私の427年目 . . . 本文を読む
怨恨(えんこん)説を通説の主演賞とすれば野望説は助演賞でしょう。「信長を怨んでいたろうが、もちろん光秀には天下を取りたい野望もあったに違いない」と思っている方が多いのではないでしょうか。
例によって5つの視点から斬ってみます。
まず、動機です。ある高名な歴史学者が「光秀も天下が欲しかったのだ」と50年ほど前に本に書きました。この歴史学者は怨恨説は軍記物が作ったものに過ぎないと否定し、その . . . 本文を読む
私を真実解明に駆り立てたものの一番目は「光秀子孫としての思い」ということはご説明した通りです。
★本能寺の変の真実解明に駆り立てたもの
この思いについて少し補足説明をさせていただきます。
「光秀の子孫と知ったのはいつですか?」という質問もよく受けます。「物心付いてすぐ」と答えていたのですが、もっとはっきりした答を言えないものかと記憶を辿ってみました。
そうすると不思議なもので、ずっ . . . 本文を読む
「光秀冤罪説を斬る!」では思わぬ捜査「斎藤利三犯人説」が必要という結論になりましたが、今回は本能寺の変の通説として広く信じられている「怨恨(えんこん)説」を斬ります。
★光秀冤罪説を斬る! はこちら
まず、申し上げたいのは、これほどいい加減な話が歴史の通説として通用してしまっていること、通用させてしまっていることへの危機感です。歴史に学ぶということはこういうことでよいのだろうか?戦国史を見 . . . 本文を読む
真実解明を進めるために「歴史捜査」という手法を用いたことは既にご説明したとおりです。
★真実解明の手法「歴史捜査」
この手法を拙著『本能寺の変 四二七年目の真実』に書いた話だけでなく、もっと広げて活用してみることにしました。私の見出した真実を補強する何かが見つかるかもしれないと期待したからです。試みに次のような歴史捜査を行いましたので、その捜査結果のレポートをご紹介します。歴史捜査がどの . . . 本文を読む
私を本能寺の変の真実解明に駆り立てることになった「ワクワクすることを求める気持ち」についてお話させてください。
2004年というと6年前、50歳半ばの頃です。
それまで仕事一途に突っ走ってきた人生でした。「定年後を考えねば」と思うようになったとき、はたと気が付きました。
「何もない!」「どうすればよいかわらない!」
丁度、仕事面でも閉塞感にとらわれていた時期でしたので、かなり悩みました。 . . . 本文を読む
「どうして一介のサラリーマンが本能寺の変の真実解明に挑戦する気になったのか?」 よく聞かれる質問です。
多分、いろいろなことが複合していたと思います。
『光秀子孫としての思い』 もちろん、これが一番でしょう。物心付いて以来、「主君を怨んで殺した謀反人」という言葉は私の心の重石(おもし)でした。いつかは真実を知りたい、という思いでずっといました。
★真実解明に駆り立てた「子孫の思い」 ← . . . 本文を読む