標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

身近なPM2.5の発生源 受動喫煙対策の推進を願う

2017-10-14 18:57:25 | 日記
新燃岳から噴煙が一時火口から2300メートルの高さまで上がるなど噴火が続いてる。気象台は噴火警戒レベル「3」を継続し、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。レベル3とは火口から居住地域まで重大な危険が及ぼす噴火が起きるというレベルとのこと。


PM2.5や環境汚染の本

農業や生活への影響も出ている。梨を栽培している農家では、梨の実に火山灰がつく。実は洗えば食べられるが、葉に降った灰をそのままにしておくと、次年度の成長に影響が出るとのこと。

また、小学校の児童は、登下校時にはヘルメットとマスクの着用をしている。保護メガネをかけている児童もいた。火山灰にはPM2.5のような微小粒子状物質が含まれていて、肺に達することがあり健康被害が心配されるとのこと。
特に新燃岳の東側の宮崎県の地域は、西風に載って降灰が多くなるので当分注意が必要とのことだ。


PM2.5については10日の天気予報番組の中でも、翌日のPM2.5の値が高くなりそうだと述べていた。早速、環境省のウエブサイトを見たところ、東京地方で非常に多いとの予報が出ていた。11日は晴れの天気予報であったが、朝からキリが出たり、曇りがちの天気で、山並みがかすんでいた。

実際はどの程度だったのかは分からないが、多少は影響があったかもしれない。

PM2.5というと、かつては中国からの越境汚染が大きな要因とされていた。しかし、最近の研究によって中国からの飛来だけではないことが、明らかになってきた。中国からのものが半分以上占めていることには変わりがないが、噴火によって放出された火山ガスや火山灰が化学反応を起こし、粒子化し、PM2.5の濃度が上昇したことが分かってきた。つまり、火山噴火とPM2.5の濃度上昇に因果関係があることが明らかになったとのこと。

さらに、PM2.5の発生源は、火山噴火や花粉など自然起源の他、工場、事務所、家庭からでる物質をはじめ、自動車、船舶、航空機からでる大気汚染物質である。また、身近では、たばこの煙は典型的なPM2.5と言われているとのこと。私達の日常生活の中にPM2.5が潜んでいる。

私自身もPM2.5というと、自動車の排出ガスや工場のばい煙などが原因で、中国からの飛来の方がもっと多くを占めると思っていた。しかし、調べてみると半分近くは、自然や身近にもその発生源があると知った。

受動喫煙対策で、厚労省が提案する規制に対して、反対する意見が公然と述べられている。喫煙者とたばこ産業に関わる組織の意見を反映しているのだろうか?
 
政治・行政に関わる立場にありながら、己のこと、己の立場のみしか、語らない、語れない人がいる。多数、少数に関わらず、相手のことや立場に立って、物事を考えて欲しいものだ。
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