4日に沖縄県名護市の市長選挙が行われ、辺野古への移設反対を訴えた現職市長が敗れた。その結果、はやばやと国政レベルの与党は、移設推進が謳われている。
昨日の早朝、朝日新聞デジタルニュース特集「沖縄はいま」で、この選挙結果を予感させる記事が載っていた。私の心がざわついた。それは、名護市の二人の青年(大学生)の話だ。両名とも同じ高校の出身で知り合いだ。今回初めて選挙に関わるとのこと。その二人が別々の候補を応援しているという。辺野古移設が浮上して20年経つ。二人にとって、物心つく前から歴史の重みを感じながら、故郷を思い行動しているとのこと。
一人の青年は、基地の存在が地域に分断をもたらしていると捉える。対立構図となり、国政に振り回されている。しかし、それではいけない、時給自足を目指す小さなコミュニティーづくりに挑戦しているという。どちらが勝っても分断はすぐには終わらない。ただ、基地が造られれば、傷は深まると感じているという。そして、基地反対をとなえる、現市長を支援したとのこと。
もう一方の青年は、新顔の候補を応援したとのこと。反対運動に集まる県内外の人たちから、沖縄の現状や歴史を学ばせてもらった。基地があることが当たり前でないと知ったとのこと。
敵を作るような反対派の姿勢は、誰のための運動なのかと疑問を抱いた。そして、名護の将来像を模索してきた。基地問題を考えていくにも、ふるさとのことが好きじゃなければ始まらない。市長になる人は、街の発展に力を使ってほしいと願う。そして、移設反対の思いは変わっていない。それでも、今のままでは前に進めないと、新候補の応援を決めたという。そして、願う。「名護が受け入れれば、普天間がなくなる。一つ一つ問題を解決し、時間がかかっても基地を減らしていってほしい。これ以上、対立が深まってほしくない」と。
両青年とも「基地移設反対」の思いがある。選挙の結果は、基地反対を訴えた現市長が敗れた。新候補は選挙期間中、基地のことは触れずに、閉塞した地域の活性化を訴えてきた。
私はこれまで、ただ単に沖縄の基地は、なくなってほしいと願ってきただけだった。しかし、二人の青年は、基地移設問題の只中にある名護市に生活し、米軍の兵士の苦しみを見たり、原発問題で分断された地域や原発事故の被災地を歩いたりさまざまな体験をしていている。沖縄の内外から基地問題を見るなどの体験を通し、名護市を思っての両者の決断だった。
単に「基地移設」に賛成するか、反対するかの二者択一の課題ではない。地域に住む人々の苦渋の選択なのだということを、我々は知らなければならないと思った。
政府もひたすらあるいは強引に移設計画を進めるのではなく、地元住民の多様な思いをもっと受け止めた対応をしてほしい。この選挙に国政における与党が推薦した候補が当選したからといって、度重なる米軍ヘリの事故などを過去のものとしてはいけない。新候補に投票した人たちは、必ずしも基地移設に賛成している人たちとは限らない。これらの問題も踏まえ基地移設についても、丁寧に慎重に臨んでほしい。
昨日の早朝、朝日新聞デジタルニュース特集「沖縄はいま」で、この選挙結果を予感させる記事が載っていた。私の心がざわついた。それは、名護市の二人の青年(大学生)の話だ。両名とも同じ高校の出身で知り合いだ。今回初めて選挙に関わるとのこと。その二人が別々の候補を応援しているという。辺野古移設が浮上して20年経つ。二人にとって、物心つく前から歴史の重みを感じながら、故郷を思い行動しているとのこと。
一人の青年は、基地の存在が地域に分断をもたらしていると捉える。対立構図となり、国政に振り回されている。しかし、それではいけない、時給自足を目指す小さなコミュニティーづくりに挑戦しているという。どちらが勝っても分断はすぐには終わらない。ただ、基地が造られれば、傷は深まると感じているという。そして、基地反対をとなえる、現市長を支援したとのこと。
もう一方の青年は、新顔の候補を応援したとのこと。反対運動に集まる県内外の人たちから、沖縄の現状や歴史を学ばせてもらった。基地があることが当たり前でないと知ったとのこと。
敵を作るような反対派の姿勢は、誰のための運動なのかと疑問を抱いた。そして、名護の将来像を模索してきた。基地問題を考えていくにも、ふるさとのことが好きじゃなければ始まらない。市長になる人は、街の発展に力を使ってほしいと願う。そして、移設反対の思いは変わっていない。それでも、今のままでは前に進めないと、新候補の応援を決めたという。そして、願う。「名護が受け入れれば、普天間がなくなる。一つ一つ問題を解決し、時間がかかっても基地を減らしていってほしい。これ以上、対立が深まってほしくない」と。
両青年とも「基地移設反対」の思いがある。選挙の結果は、基地反対を訴えた現市長が敗れた。新候補は選挙期間中、基地のことは触れずに、閉塞した地域の活性化を訴えてきた。
私はこれまで、ただ単に沖縄の基地は、なくなってほしいと願ってきただけだった。しかし、二人の青年は、基地移設問題の只中にある名護市に生活し、米軍の兵士の苦しみを見たり、原発問題で分断された地域や原発事故の被災地を歩いたりさまざまな体験をしていている。沖縄の内外から基地問題を見るなどの体験を通し、名護市を思っての両者の決断だった。
単に「基地移設」に賛成するか、反対するかの二者択一の課題ではない。地域に住む人々の苦渋の選択なのだということを、我々は知らなければならないと思った。
政府もひたすらあるいは強引に移設計画を進めるのではなく、地元住民の多様な思いをもっと受け止めた対応をしてほしい。この選挙に国政における与党が推薦した候補が当選したからといって、度重なる米軍ヘリの事故などを過去のものとしてはいけない。新候補に投票した人たちは、必ずしも基地移設に賛成している人たちとは限らない。これらの問題も踏まえ基地移設についても、丁寧に慎重に臨んでほしい。