まっとうに理解していない。
知識なんてのは小さい頃から学校の先生から、
「テストのために覚えておいてね。テストさえ受けていけばいいんだよ、
丸暗記でもして、できれば先生が楽できるようにいい点をとってね、
まあ、点とれなきゃ、落ちこぼれていくだけだから・・・。
え、どうして、テストをしなきゃいけないかって?
考える暇あったらテスト勉強することだよ。
疑問を持たずに、ただただ言われた通りに暗記しておいてね」
みたいな、教育を受けてきたので、
知識がどんなに人生を豊かにするか、
生きた知識を体験として知らないし、当然その喜びを知らない。
オランダ東インド会社のことを・・・・・、
ただ暗記するだけじゃなく、その歴史的意義まで
教えてもらっていたら、
私たちの旅ももっと感動的だったのに・・・・。
デルフトの旧教会には知識があればうなるほど有意義な展示物が
あったのだ。
娘と私が唯一できたこと・・・・・、それは、信仰の目で教会を眺めることだった。
それは、この国が宗教改革の時、
カトリックからプロテスタントの国になったことを実感させた。
マリア像のない、比較的シンプルな祭壇はそれを物語っていた。