随分前から気になっていた塞の神(さえのかみ)について取り止めなく書いてみようと思います。
塞の神とは、境にあり、他から侵入するものを防ぐ神。邪悪なものを防ぐとりでの役割を果すところからこの名がついたそうです。境の神の一つで道祖神、道陸神 (どうろくじん) ,たむけの神,くなどの神などともいうようです。
他の邪悪を防ぐから「塞」の神ですが、同音に「幸」があり、幸の神、夫婦の岩を御神体として安産祈願されていたりもします。
また、別の同音の「斎」は、心身を清めて飲食などの行為をつつしんで神をまつる、いみきよめる。いわう。いつく。ものいみする意味もあります。
交通の神ともされ、神来臨の場所として,伝説と結びついた樹木や、岩石もあるようで、丸石を祀ったものものや、人の姿を刻んだ石や,男根形の石もあります。
行路や旅の神と考える地方ではわらじを供え,また子供の神としてよだれ掛けを下げたり,耳の神として穴あきの石を供えたりするところもあるといいます。
この塞の神は色々な要素を持ち合わせますが、「交わり神様」、「和」する神様だとも思いました。
交わりには、交通、家族、友、職場の人、男女の交わり、様々な違うものとの交わりがあります。
「交わり」を通して、物品を昔から伝え発達させたり、家族や友とは心を育て、職場では物やサービスを生み出し育て、男女の交わりでは生命さえ誕生させます。
さらには、自分と自分の中にいる内なる神様との交わりも含まれるのではないかなぁと感じました。
つづく
【画像はWikipedia塞の神、地蔵より検索】