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☆★横浜で働き暮らすワタシの日々アレコレ★☆

森瑤子の「望郷」

2014-09-29 | 読む

20年以上前に読んだ本だ。

当時、私は森瑤子の本を読み漁っていた。

都会的な大人の男女を題材にしている作品が多く

わかったような、わからないような気持ちで読んでいたのだろうか。

30代後半で作家デビューして、15年足らずの間に100冊以上を

発表したのだから、とても精力的なところも好きだった。

多分、100冊以上読んでいるのだと思うのだが、

私の中で心に残った代表的な1冊が「望郷」だ。

この本を読んでから、私はスコッチに興味を持ったし、

ニッカウィスキーファンになったし

余市という土地に憧れ、訪ねてもみた。

今、また読みたくなって、再版された単行本を買った。

明日からNHKの朝ドラになる「マッサン」は、「望郷」のモデルである

スコットランド人リタの夫のこと。

まだ読み始めだが、当時と同様に森瑤子の世界に感激している。

美しい表現に、行ったこともないスコットランドの情景が目に浮かぶようだし、

人の気持ちの不安定さ、行ったり来たり、がよく伝わってくる。

旬な1冊だったこともあるが、久しぶりに読書をしてみたかったようだ。

秋の夜長、しばらく読みふけようと思う

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