のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

絶品!天茶

2010-06-20 | 日記
 ラスベガスに来た頃、日曜日のダンスクラスを見付けるのは大変で、もう諦め、最近は探すこともしていませんでした。しかし最近、コンテンポラリーのカンパニーでレッスンをしていることが分かり、今日は早速受けに行くことにしました。
 9時に起き、支度をして10時に出発、という予定でしたが、目覚ましが鳴らず、「こんなに寝ていていいのかしら。」と思って目覚ましを見ると9時55分。慌てて起きて、急いで支度をして出掛けました。
 ダンススタジオに着くとまだドアは閉まっていました。一番乗り。しばらくすると先生がいらして、他のみなさんもいらして…。レッスンは予定時間より遅れて始まりました。基本となるエクササイズは、先生は椅子に座ったまま指示をして行われました。みなさん、順番を覚えていらっしゃるようで、私は前のダンサーを見ながらそのエクササイズを行いました。若い方が多く、毎日のように積極的にこのレッスンを受けに来ているのかしら、などと思っていました。クロスフロアになると、リズムや手の動きを少し変えて歩きました。今日の先生がそうなのか、いつもそうなのか分かりませんが、とても教育的な感じであり、何度も「ダンスは技術ではない。技術は基本であり、それを見せると言うことではない。」というようなことをおっしゃっていました。
 それが終わると、「いよいよ踊れる。」と私は楽しみにしていたのですが、なんとそこでレッスンは終わってしまいました。今日は、身体の力を抜いたように踊りたくて、コンテンポラリーのクラスに行きましたが、願いは全くかないませんでした。この先生の公演を観に行ったことがあるので、こういう基本があってあの動きがあると、今日のレッスンの内容は良く分かることではありました。
 みなさん帰る様子もないので、もしやと思い訊いてみると、私の以外のみなさんは、ここのカンパニーメンバーでした。みなさんはこれから“踊れる”のでしょう。“クラス”はそのための準備。カンパニー以外の人は、それに参加をさせて頂けるというものらしいです。土曜日を抜かして、“クラス”があるようですが、基本はバレエのレッスンでいいかしらと思うこともあり、また行くかは分かりません。
 そこから、パーティへ行きました。長居する時間はありませんでしたが、みなさんどんな“ヴィンテージ”の水着をお召しになるのか、ちょっと拝見したかったのです。こちらでは、パーティを催す時にテーマを決めて行うことが良くあります。今日は“ヴィンテージの水着”でした。男性は髪を七三に分け、髭を付けて、サングラスを掛けてというスタイルにして、より古き良き時代の雰囲気を作っていました。女性は白と黒の花が一面に付いたスイムキャップを被っている人が居て、ローレッグカットの水着と合わせて素敵でした。
 パーティを開いてくれた家には、誘拐されたと言われていたギーさんがお座りになって出迎えて下さっていました。
     

 夕食は、天ぷらをご自宅で食べさせて下さると言うところに連れて行って頂きました。カウンターに座ると、かわいらしいガラスの入れ物に先付が盛られてありました。オクラ、カボチャ、などの野菜とタコの和え物。そして、天ぷらは目の前で揚げて下さり、熱々を頂きます。エビ、シイタケ、ギンナン、アユ、イカ、アスパラなど、こちらの様子を見ながら揚げ、出して下さいました。途中で頂いたサラダもシャキシャキで、自家製のドレッシングもとても美味しかったです。そして、天茶。かき揚げののったお茶漬けが本当においしくて、何度も「おいしい、おいしい。」と言いながら頂きました。デザートはイチゴのムース。笑顔のとても素敵なご夫婦は、本当に感じの良い方々で、おいしいお料理と共にたくさんのお話も楽しませて頂きました。連れて行ってくれた友達にも感謝です。

喉に貼り付いたのは…

2010-06-19 | KA
 買いたいものがあって、お店に行きましたが、有りませんでした。
 カツラ担当の方、「クリスマスまであと6カ月、あ、5ヵ月半ね。」と言って、とても楽しみにしていました。私には、さすがに今からクリスマスのことは考えられず、びっくりしました。5ヵ月半前からクリスマスのことを考えられる彼女は、いつもニコニコしています。
 こちらの方は、褒めたりすることが上手なのは分かっていますが、あっちに行っては「君の方が良い。」と言い、こっちに行っては「君の方が良い。」と言うのを見てしまうと、「あのさ、どっちなの?」と言いたくなってしまいます。お世辞の言えない私。
 エミー賞の練習が来週に入ると聞いていたので、来週のスケジュールが出ると確認をしたのですが、有りませんでした。おかしいと思い、アーティスティックコーディネイターに尋ねると、「あら、入れたはずだけれども。」と言って確認して下さり、同じスケジュール表にその時間を見付けて下さいました。あると思って何度も見ていたのに、見付けられなかった私…。
 一回目のショー、客席に居るエリカのことを思いながら踊っていました。終わると、彼女は感想を話してくれました。いつものように、はきはきと話す彼女。そして、明瞭な感想が言える彼女。
 一回目のショーは、お客さまの反応がとても良く、「脇の方が空いていたけれど、満席のようだったよね。」とバイグーは大喜び。いつもに増して、エネルギッシュな彼。
 そんな彼や彼女のお蔭で、元気に二回目のショーを始めた私でしたが、キャプティビティの前には、我慢できず咳き込んで出て行く事になりました。それでも、舞台上ではいつものように踊っていたのですが、最後のほうに、喉に何かが貼り付いたのが分かりました。とても気持ちの悪い状態でしたが、それを飲み込むとさらに喉に引っ掛かり、咳き込まずにはいられない状態になりそうなので、そのままそこに貼り付けておくよう喉を浮かせるようにして、それでも顔は平常を装って、最後まで何とか踊り終えました。リフト5が下がり、客席が見えなくなるのを確認すると、ケイジから出ていよいよ咳き込みました。舞台に跪いて咳き込みました。「大丈夫?」と訊かれるも、手で合図をすることしかできませんでした。でも、いくら咳き込んでも貼り付いたものは出てきません。舞台が完全に下がると、走ってうがいが出来る場所へ行きました。すると、なんと赤い衣装の羽が出てきました。貼り付いていた感触と、その羽は水につけるとすぐに色が落ちるので、多分その染料が喉に付いてしまったのでしょう、その味と、もしかしたら喉に傷も付けてしまったのか、いつまでも気持ちの悪い喉でした。

ローラ最後の日

2010-06-18 | KA
 今日も、隆々たる筋肉をお持ちの男性の後ろでバーレッスンをしていました。腓腹筋が余りにもくっきりと浮かび上がっているのがみられ、びっくりしました。いつもより人数は少なく、“プロバレエ”というクラスを受けていることを見て感じるようなダンサーは、そこには珍しく居らず、三名は初めてお目に掛かる方。私が見慣れない顔の男性一人は、バレエの人ではなく、カポエイラのようなダンスをする方のようです。でも、なんとなく華があるのです。もう一人、動きに見惚れるより、なんとなくその人に見惚れてしまういうバレリーナがいらっしゃいました。華とは何なのか、考えさせられました。その他に、身体が思うように動かないのは歳の所為にしたくないけれど、覚えられないのは簡単に歳の所為にしている自分に気付いた、バレエのクラスでした。
 建設中の教会、今日は作業をしているのが見られました。
 帰国の日まで約一ヶ月となった友人、出掛ける時間が同じ頃だったので、お誘いして車で出勤しました。「それで、あなたの奥さんはどうするの。」と訊かれたという彼。一緒に帰ることを伝えると、不思議に思った質問者。どこでどう間違ったのか、私は彼の奥さんと思われていたそうです。 
 今日はローラが最後の日でした。私は、最後のショーを一緒に行うことが出来なかったので、客席に行き、彼女の姿を見ることにしました。お客様の所まで出ていく前、タタミと呼ばれる舞台に一列に並んだ森の人達の中央に居た彼女は、満面の笑みを浮かべていました。そして、手と手を胸の前で握ると、肩を上げて大きく深呼吸をしました。それからお客様の所まで出て行き、舞台前のパスレイルにのった彼女は、そこからの景色をしっかりと目に焼き付けるように劇場中を見回し、お辞儀をしました。そして、みなが舞台最前に出揃いお辞儀をすると、彼女はいつの間にか衣装を脱いでいて、リフト5が下がる前にパスレイルに飛び乗ると、客席に下り、舞台に向かって森のシーンで使われる紙ふぶきを撒きました。そして客席を走り抜けました。私は丁度彼女の通り道に居たので、待ち受けて固くハグをしました。
 彼女とは、同じシーンに出るところはないので、トレーニングなどで一緒になることもなく、ピラーズがなくなってからは、ショーの最中に会うこともなく、そういう意味では、触れ合う機会が少なかったのですが、振付をする彼女は、ダンスのレッスンをしてくれたり、ショーに使ってくれたり、KAとは離れたところでお世話になりました。今度彼女は、シルクデュソレイユの社会貢献の部分で働くようです。子供達と触れ合う機会が多くなるようで、喜んでいました。

リハーサルの代役

2010-06-17 | KA
 綿のブランケット一枚ではちょっと寒くて、明け方に毛布を掛けました。6月も半ばを過ぎたというのに、まだまだ涼しい夜。助かります。
 舞台リハーサルの代役として待機をするのは、初めてでした。お蔭でいろいろ練習できました。ちょっと練習し過ぎてしまった感がありましたが、こういう身体は調整が出来ます。でもそこにゲホゲホが出てしまって、ちょっと厄介でした。
 ミロの代わりとなるスペンサーが、キャプティビティでデビューしました。彼の初めての舞台で、びっくりすることがないよう、私はいつものように出来るように願いながら、彼を背中に感じて踊っていました。
 『Viva Elvis』のみなさんがいらして下さったので、たくさんの拍手でした。終わってから歌手の方にお会いしました。『Viva Elvis』は特にミュージシャンが素晴らしいと思います。人としても素敵な方でした。

ステイシィの配慮

2010-06-16 | KA
 断水。思ったよりも早く水が戻り、汲み置きの水はほとんど残りました。今度の洗濯の時に使います。
 郵便局へ行くと、Believeのアーティストに会いました。その彼は、主役であるはずのマジシャンよりもお客さんの人気を集め、あのショーの主役のように思えたアーティストです。私には、彼のお蔭でショーが持っているようにさえ思えました。彼と話すと、ニコニコしていました。
 土曜日に一回目のショーをご覧頂いた方には、私のメールが上手く届かず、昨日のショーの前にメールをご覧頂くことができなかったようです。残念でした。
 久しぶりに、マリレンとヨガをしました。懐かしく思いながら、彼女が戻ってきたことを改めて嬉しく思いました。
 ステージマネイジメントのステイシィに呼び止められました。話を伺い、このような配慮があるとは、と感心しました。昔の私は今よりも自分のことに精一杯で、きっと周りを見渡すことが出来ず、私の気付かないところで、このようにみなさんが気を遣って下さっていたのではないかと思いました。今日は、ステイシィに感謝しながら踊っていました。身体に向ける注意ではなく、彼女のことを思いながら踊れることにも嬉しく有難く思いました。
 二回目は、クライムがないショーでした。影絵の前あたりにアナウンスがあったようですが、私は指示の聞こえる機械を付けていないので、影絵が終わり、シェリーが教えてくれたことで分かりました。クライムがないということは、次の私の出番までの時間が短くなるということです。急いで準備をしました。それが良かったのか、咳き込むことなく出て行く事が出来ました。
 今日のショーが、ミロが最後の日となる前に、彼がカウンセラーの息子役を初めから終わりまで一人でやるショーの最後の日だと分かりました。“その日”は、確実に近づいてきているようです。
 ローラに続き、アリソンも辞めることが分かりました。彼女は、若いのにしっかりしていて、自分の意見もはっきりと言って、張り切って行動している感じでした。いろいろと理由はあるようですが、私は、チャイニーズポールを置いてもらえなかったことが大きな理由ではないかとすぐに思いました。彼女はいつもチャイニーズポールとバトンを並び合わせて話していました。「バトンが出来ない日々、あなたには考えられる?」私は、時々身一つで何かが出来る人のことを羨ましく思いますが、バトンはまだ持ち運べます。チャイニーズポールはそうもいきません。彼女は会社に何度もお願いをして、もちろん自分でお金を出すのでトレーニングルームに置いてもらいたいと言ったそうですが、願いは聞き入れてもらえませんでした。残念なことです。
 ショーが終わると、『MATSURI』のみなさんの契約が伸びたことが分かりました。こちらは、嬉しいニュースです。
 そして、ラスベガス公演にいらしている『キャッツ』の出演者の方にお会いすることが出来ました。みなさん生き生きとされていて、お会いできただけで嬉しいところ、ショーをご覧になりとても喜んで下さっていて、良いエネルギーとなりました。
 行きはものすごく強い風が吹いていましたが、帰りはだいぶおさまりました。帰ると、荷物が届いていたので、実家に電話をしました。入院していた母のことが心配でしたが、無事退院したと分かりホッとしました。

ボタンも押すのも人

2010-06-15 | KA
 全体のミーティングで、ローラが辞めることを知らされました。そして、その日が今週の金曜日。急なことで、大変びっくりしました。彼女は、モントリオール後のラスベガスでのクリエイションから参加をしているアーティストです。私は、ダンスのイベントに参加をさせて頂いたことで、特にお世話になりました。きっと彼女は、出産後や手術後にいろいろと考えていたのだと思います。今後は、シルクデュソレイユが社会貢献の為に行っている活動の仕事をすることになったそうで、淋しい反面、彼女らしい仕事が見つかり良かったとも思えました。
 今日は、土曜日にKAをご覧下さった方がもう一度ショーを観に来て下さっているはずです。その後連絡が取れませんでしたので、どちらの回をご覧頂いているのか分かりませんでしたが、彼らのことを考えながら舞台に立っていました。
 一回目のショーが終わると、バンドリーダーのリチャードさんが謝ってきました。私はすっかり忘れていたのですが、踊り始める前の音楽が少し変だったことを思い出しました。演奏の仕方が違うとか、音が少し違うとか、そういうことですと、“人”を思うのですが、今回は、録音の音が突然一瞬だけ入ってしまったので、なんとなく“機械”と思ってしまいました。でも、その機械を動かしているのも“人”なのです。また、彼にお願いしていることに関しても話がありました。ドキドキします。
 自転車のライトは快適でした。早く直せば良かったです。
 明日は断水。帰るとせっせと水を溜めました。

半田ごて

2010-06-14 | 日記
 洗わなくてはならない冬物がまた出てきて、今日も洗濯。今日は暑いので、見ているだけでこちらも暑くなる冬物を、早く片付けたいところです。
 ナスが二葉からほとんど成長しないのは、土が少ないからではないかと教えて頂いていました。今日はようやく植え替えてあげられました。成長していくか、楽しみです。
 自転車のライトの調子がしばらく悪く、いつもライトを抑えながら自転車を走らせていました。きっと接触が悪いだけと思っていましたが、もしかすると半田ごてが必要なのではないかなどと思い、なかなか立ち向かえませんでした。半田ごては用意できませんでしたが、今日は時間があったので、精密ドライバーを脇に置き、「よし。」と身構えましたが、ライトの中を開けるとそんなに大袈裟なことではなく、すぐに直り、気が抜けるほどでした。明日からは快適に帰ってこられることでしょう。
 新しい電話帳が来たので、古いものをリサイクルしたいのですが、どこに持って行ったらいいのか、いくら探しても分かりませんでした。ラスベガスへ来たばかりの頃は、全くと言っていいほど、リサイクルに関心がなかった街ですが、今は少し変わりました。そして、近々一軒家のごみ収集には、リサイクルビンが置かれるようになることは分かりました。このアパートでも何か取り組んでくれるといいのですが…。
 ミスティアのチケットを買いに行くと、何とも長い列。結局40分も待ちました。でも、良い席が取れたので満足です。
 アパートに戻ると、丁度友達が買い物から帰ってくるところでした。桜の木の下で少しおしゃべりをしていると、さくらんぼの話になりました。そこで摘まんで、キュキュキュと拭いて食べたさくらんぼは、プラムのような味がしておいしくて、彼らにも勧めてみました。特に奥様は、道端の草など食べることがあると聞いたことがあるので、勧めてみたのですが、「気になっていた。」と言い、喜んで“収穫”して持って上がりました。
 夜、ビスコッティを作ってみました。思いがけず、おいしく出来上がりました。今日は『Viva Elvis』を観に行く事になっていましたが、初めてのビスコッティ作りに少し時間が掛かり、出発するのがギリギリ。でも道が空いていたので、思ったよりも早く着きました。
 このショーを以前観たのは、初日前。あの時は、どうしたものかと思いましたが、だいぶ観やすくなっていました。気になっていた、フラッグと新体操の演技はなくなっていました。お母さん役の方も居なくなっていました。50センチ四方位の迫も出てきませんでした。前回も思いましたが、音楽は素晴らしく、今日の私のお気に入りは、ドラムの方。彼のことばかり見てしまいました。
 土曜日にKAをご覧下さった方からメールが届きました。そして、「もう一度観たいという思いが強くなってしまいましたが…。」とおっしゃって下さり、お返事が出来る前に「明日のチケット取れましたのでラスベガス最後の夜をKAで締めくくります!」と。とても嬉しいことです。今度は落ち着いてゆっくりとお会いできれば、と思います。

bp社でした

2010-06-13 | 日記
 掃除、洗濯。特に冬物の洗濯。少しすっきりしました。
 よく使うガソリンスタンド、原油流出問題を起こしているbp社の系列と分かりました。ラスベガスでは、あの黄緑と黄色のマークではないので、今まで気付きませんでした。ここで非売運動に参加をすると、彼らは収入が減るわけですが、作業に影響がないのか、政府が援助をしているようですが、こういうことが分からなくて、困ります。
 イタリアレストランへの行き掛けに、日本から電話が入り、珍しく長電話となりました。ようやく注文をして、食事はおいしく頂きました。

Donny Osmond

2010-06-12 | セレブリティ
 ミロの最後の日が近づき、寄せ書きが回って来ています。まだ実感がないのか、少し複雑な思いがあるからなのか、冷静でいた私ですが、メッセージを考えるに際し、いろいろと振り返っていると涙が出そうになりました。彼が居なくなり、クレベーフも居なくなり、だんだんKAも違ったものになっていきます。
 嬉しいニュースもありました。先日戻ってきたジョアンが、正社員の契約をもらえたと。昨日彼は、「今日はアクトが一つ、キューも少しで…。」と嘆いていました。ショーが始まった頃は、みなさん3つも4つもアクトをしていたので、それを知っている彼には余計に物足りないショーだったようです。実力ある彼だからこそ、すぐに正社員になれたのだと思います。穏やかでありながら力強さを秘めている素晴らしいアーティストを改めて迎えられ、心強いです。
 衣装部屋に、今日が最後となる方がいらっしゃいました。クリエイションの時から働いて下さっていた方です。衣装部屋のみなさんから彼女に贈られたバッグは、衣装の生地を接ぎ合わせて作られたもので、とても素敵なものでした。また、持ち寄りのパーティもしていたのですが、今日はリガーのみなさんもされていたようです。衣装部屋は女性が多いので、良くやっているのを見かけますし、不思議にも思わないのですが、リギングは男性がほとんどを占めるので、みなさんどんなものを持ち寄るのか、ご自身が料理をするのか、興味を持ちました。
 今日は、第一回目となるチャリティーショーのミーティングがありました。だんだん様子が分かるにつれて、大変なものに参加をさせて頂くことになっていると、緊張してきました。でも、これをやり遂げれば、また新たに何かを得られることでしょう。記憶力と創造力の掛ける私にとって、良い勉強です。ラスベガスに来て2,3年は、KAのことで精一杯で、他には何も出来ませんでした。だんだんと他のことが出来るようになり、チャリティーショーにまで参加をさせて頂けるようになり、ゆっくりですがいろいろなことが少しずつ出来るようになっていることを、改めて嬉しく思います。
 ミーティングは思ったよりも長時間で、私はだんだん今日の本番の準備のことが気になって、胃の調子が悪くなってきました。でも、上手く準備が整うと、気持ちが落ち着くのと共に胃も落ち着いて来ました。そして、何が幸いしているのか、心身共に調子が良くなっていきました。
 しかし、二回目はだめでした。でも、我慢しないで吐き出してしまおうと思い、咳き込んで、新たに気を持って出ていきました。今日は何かを拭い去りながら踊っていた感じがしました。踊り終わると、以前フニョフニョの身体が続いた頃のことを思い出していました。身体がしっかりしてきた今に、あのように柔らかく踊れないものかと。これが、当面の目標かもしれません。
 ショーが終わると、ダニー・オズモンドさんをお迎えしました。恥ずかしながら、私は彼のことを存じ上げなかったのですが、4歳の頃からご活躍の歌手で、今や超ベテラン歌手、そしてエンターテイナーだそうです。フラミンゴホテルで妹さんと行っているショー『Donny & Marie』が、明日からの休演のために、今日は通常より早くショーを行い、いつもはご自身が出演されている時間で他のショーが観られないところ「KAが一番観たかったショー。」とおっしゃって、いらして下さいました。彼は、とても喜んで下さり、いろいろと質問もされていました。ひとつ面白かったのは、「ショーの中で一番危険なのは?」という質問に、ジェイソン・Hが「地下の社員食堂。」と答えました。ここで何かを食べた後、お腹を壊す人がよく居るのです。今日マリレンが、「ジェイソンって、どこかセバスチャンに似ていない?」と言ったことを思い出しました。懐かしのセバスチャン。確かに二人ともユーモアに溢れています。
 個人的にも、お客様をお迎えしていました。彼らはとても物静かでしたが、ショーをご覧になって喜びに溢れているのが分かりました。お会いできて良かったです。

マリレン明るくお戻り

2010-06-11 | KA
 マリレンがショーに戻ってきました。11か月ぶりに戻ってきたそうですが、戻って3日目にはもうショーに出ているとは、流石です。彼女は今日、始まりのシーン、ミュージックボックスをするためにクリフデッキに入りました。山の人の役なので、私の横の窓。私は、いつものキューにマリレンのおしゃべりが入って、なんだか大忙し。彼女はとても楽しそうで、私も楽しくなりました。
 ピラーティスの時間が上手く合わずにお腹いっぱいでピラーティスをしたからでしょうか、胃の辺りがちょっと痛くなりました。他にも少し気を遣わなくてはならないことがありましたが、今回もみなさんに見守って頂き、無事に終えられました。
 ジャニンが昨日の二回目のショーを観たそうで、声を掛けてくれました。彼女の姿はお辞儀をする時に見たのですが、初めから観ていたとは知りませんでした。さりげなくとも嬉しい言葉でした。
 今日は突風が吹き、真っすぐ自転車で走れないほどでした。