陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

憎しみが消えた頃には別れとき

2006-09-05 06:39:30 | Weblog
友人のなさぬ仲だった姑の訃報電話がきた。
老境に入りガンコになった上に
認知症が感じられるようになったと相談を受けていた。

認知症は病気だから、嫌な気持を捨てて
こんなに分からなくなって混乱されていると思えないかと
問えば、
過去に彼女に対して良い思い出がない。
嫌な仕打ちばかり思い出されてやさしくなれないと
返ってきた。

定年退職した夫と3人暮らし。
記憶がおちてゆく実母にイラだって夫がきつく姑を叱るとも言っていた。
認知症者へ叱る行為がもっとも悪い。
3人で煮詰まらないで、
姑さんにデイサービスにでもちょっと来てもらったら
風穴が開くかもと
職業意識がもたげてきたが、
介護保険のお世話などもっての他、世間体が悪いと思う家風らしかった。

私と話したその日から
姑の認知症と思える動言をメモしはじめていたと言う。

こんなことまで記憶がなくなっているのかと
改めて姑の心に近づき
次第に憎しみが消えてきはじめていたそうだ.

自宅で倒れて救急車が来た時にはもう事切れていたと。
あっけないお別れだった。

人の手を煩わせて死にたくないと
生前よく口にされていて
その通りになったと。

憎しみの心のままでお別れしなくてよかった
ありがとうと言われた。

余計なおせっかいに感謝されてこそばゆいけど
彼女の素直な本来持っていたやさしい気持ちが出て
最後に良き関係を結びはじめていたのだろう。
近々お線香でも上げに行こう。


職場の最初は信じられない程、
キツイ上司だ先輩だと思っていた人たちと
ようやく、わだかまりがお互いにとけて
あれこれ相談、助言に乗ってもらい
ようやく働きやすくなったと思ったら
2人が退職、転職をほのめかしはじめた。
どちらの健康上の理由で
引き止めたいけど、言うに言えない。
未熟者の私への指南はまだまだ足らない。
今からもまだまだ彼女たちの助けが欲しいのに残念だ。

人と人ってなかなか上手くいかない。
これが世の常なのか?