陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

実名報道の不思議

2006-09-08 06:38:11 | Weblog
これから少年の顔と名が一斉に世間に流れる。
昨夜のテレビでも流された。
↓の理由らしい。

◆おことわり◆ 読売新聞社はこれまで、容疑者が未成年のため、匿名で報道してきましたが、容疑者が死亡し、少年の更生を図る見地で氏名などの記事掲載を禁じている少年法の規定の対象外となったと判断したことに加え、事件の凶悪さや19歳という年齢などを考慮し、実名で報道します。

急いで探さないと自殺のおそれがある時は
少年法の適応で、顔も名も明かさず、
特徴すら報道なく
死んでしまえば規定外だと言う事だ。

まだ確定ではなく『容疑者』の段階だと言うのに。

犯人の親兄弟は
田舎町にこれから住み続けられるだろうか?
同県の下関駅無差別殺人の両親は自殺している。

残された人を追い詰めるような報道はもういいんじゃないだろうか?
好奇心や憎しみを煽る報道が
新たな罪を犯してしまいそうな気配の方がたまらない。

付和雷同や多数意見はえらく正しくまちがいない事のように見える。

マスメディアは
その辺りの火付け役を
視聴率や購読量拡大に繋がれば
楽々、正義をふりかざし
何でもやってしまいそう。

一国の長も
単に見栄えで決まりそうな昨今。

  


高専生事件のせつない幕切れ

2006-09-08 00:20:15 | Weblog
ずっと犯人の少年が気になっていた。
所持金わずかで、学校周りは里山。
万一山に逃げ込んでいたら、
県警の力で山狩りは可能なのだろうかと。

あれから幾度か雨も降った。
私は家であたたかな食事をとりながらも、
犯人少年は野外でどうしているのかと思い巡らせていた。
自ら命を絶たないで出て来て欲しいと願っていた。

最悪の結末。

死を持って
した事への償いはもう少年に済んでいると思いたい。

事を起こして後、人通りのない裏道を裏道を選んで
しかも自宅方向へバイクを走らせている。
帰るに帰れない我が家。
彼の死までの壮絶な孤独でもう充分罰せられている。
罪を憎んで人を自ら命を絶った人をもう憎むのは止めよう。

私は親世代なのでどうしてもどちらの親御さんの気持を考えてしまう。
同級生の当事者同士に何が起こって、
こんな悲惨なできごとになったのか?

どちらの親御さんも心中も、
昨日までごく普通に同級生だった、
家でも話題に上っていた険悪ではなかった二人にいったい何があったのか
腑に落ちない思いでいっぱいだろう。

これまで慈しんで育てて、
これから花開く人生であったろうに
親より先に旅立たれてしまった。
しかもこんな形で。

残された来春の成人式用の振袖など
なんともやりきれない。
辛すぎる。

被害者のご両親の眉間には深くシワが刻まれていた。
立ち直られる日が来るだろうか。

また殺人犯の子の親として、
子を亡くした悲しみより深いものを背負って
これからどう生きていかれるのだろう。

学校の責任と
頭を下げた校長先生の顔がやつれていた。

19歳と20歳と。
これって
学校の責任かな?
親の責任かな?
当事者にしか分からない何かがあったはず。

マスコミがまたこれから
勝手な想像力で死者をムチ打つような報道をしない事を祈る。
本当の事はもう聞けないのだから。