こんな感じ群 ようこ幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
脱力系の50代の独身おばさん3人組が主人公。
10年前の自分と比べて、体力気力が落ちが語られる部分から話が始まる。
昨今のおかしな天候がこの体調不良やダルいやる気のなさに拍車をかけるっと。
群さん、「そうなのよ、そうなによ」と合相を打ちながら読み進む。
3人がおんなじマンションの同じ階に並んで住むことになるんだけど
べたべたしていないのが良い。
年中つるんでいないで、何日も合わないで気にしないのも良い。
女3人寄ればカシマシイからは程遠い関係。
自分は自分で干渉する気もなく
男はどっちで良く、というか人自体そうすきでなく、
人より近所の猫犬に興味持ち
どちらかと猫派。
しかもきれいきれいな純血種よりぶちゃ猫が好き。
と、言うのが3人の共通項らしい。
好みが私ともぴったり合う。
野良猫のことを『外のひと』と、
人間と同格にかたらなければいけないほど猫バカぶり。
自然に猫が寄るのは自分から『おいで電波』が出ているとか
ねこの餌くれ攻撃『く、くれえええ、すぐにくれえええ』
猫好きなら実によく分かる。
そっか。
ふぃんふぃんが死んで1ヶ月の経たないうちに、
モコが道端で拾え電波を発していたもんね。
あれは私の方からの『おいで電波』だったのかな?
脳出血で入院して即施設を病院が勧めるって
あり得ない楽観展開はちょっと仕事柄、
「どうよ?」とつっこんでしまったけど、
それを除けば後はなんだかこのかったるさ『こんな感じ』で
まぁ~これから迎える死までなんとなく、今でもいいけど『いつでもいらっしゃい構わないよ』と。
10年前なら「ちょっとね?」だけど、今なら私もそう構わない気がする。
一生現役、一生好奇心、前向き思考の行進曲から外れても良いんでないの?
と、ゆる~~く主張している。
手仕事大好き、おけいこごとや旅行にいそしむ母親がりっぱな認知症だったって下り
手を動かせば認知症は防げる神話をブチ壊している。
現に我が母。今もビーズ細工にいそしんでいるけど完全に認知症。
なんの努力がなにを呼ぶって信じていないスタンス、好き
またも、群ようこに毒されてしまった