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よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2007-10-04 |
これも図書館で借りた本です。(図書館率高い……)
期間中に読み終わらなかったので、延長しようとしたら、予約が入っていて出来ませんでした。なので、途中までしか読めなかったのですけれど。
『大奥』『きのう何食べた?』のよしながふみ氏の対談集、ということで借りてみたのですが、BL作家、って概念がなかったので、BLについての討論が多いことに最初は驚きました。
(BLってなんなのかご存じない方に説明しますと、私もそう詳しくないので自信ないですが、ボーイズ・ラブの略で、男性同士の恋愛を扱った物語で、耽美系でなくもう少しカジュアルなものを指すのかな、と解釈しているのですが)
実を言うと、私はBLがちょっと苦手で、したがってあまり馴染みのないジャンルでした。
ただ、だからこそBLについて疑問がいくつかあったので、逆に興味深い本だとも思いました。
どんなジャンルでもそうですけれど、BLも玉石混合だと思うのですが、なぜ、わざわざこのテーマを選んだのか、このジャンルでしか書けないことって何なのか、前々から疑問だったのです。
リアルな同性愛ではなく、作られた世界、って感じがするし、本の中にも出てきますが、少女たちのセックス・ファンタジーだよ、と突き放す考え方もあると思うのですが、いやいや、きっと他にも何かあるのでは、とも思っていました。
そしてこの本でフェミニズム、ってキーワードが出てきて、ああ、そういうことって思い当らなかったな、と新鮮でした。
そう言えば、『大奥』って物語は、フェミニズムっていう切り口で見ると、新たな一面が見える気がします。
そのほかの話題についても興味深かったので、ぜひ、また読んでみたいと思った本でした。
あと、余談ですが、最初の対談に出てきた、“グレンスミスの呪い”もすっごく気になった!
萩尾望都氏の『ポーの一族』も読み返してみなくては……。