あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

BLとフェミニズム

2009-08-27 23:36:22 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2007-10-04

これも図書館で借りた本です。(図書館率高い……)

期間中に読み終わらなかったので、延長しようとしたら、予約が入っていて出来ませんでした。なので、途中までしか読めなかったのですけれど。

『大奥』『きのう何食べた?』のよしながふみ氏の対談集、ということで借りてみたのですが、BL作家、って概念がなかったので、BLについての討論が多いことに最初は驚きました。

(BLってなんなのかご存じない方に説明しますと、私もそう詳しくないので自信ないですが、ボーイズ・ラブの略で、男性同士の恋愛を扱った物語で、耽美系でなくもう少しカジュアルなものを指すのかな、と解釈しているのですが)

実を言うと、私はBLがちょっと苦手で、したがってあまり馴染みのないジャンルでした。

ただ、だからこそBLについて疑問がいくつかあったので、逆に興味深い本だとも思いました。

どんなジャンルでもそうですけれど、BLも玉石混合だと思うのですが、なぜ、わざわざこのテーマを選んだのか、このジャンルでしか書けないことって何なのか、前々から疑問だったのです。

リアルな同性愛ではなく、作られた世界、って感じがするし、本の中にも出てきますが、少女たちのセックス・ファンタジーだよ、と突き放す考え方もあると思うのですが、いやいや、きっと他にも何かあるのでは、とも思っていました。

そしてこの本でフェミニズム、ってキーワードが出てきて、ああ、そういうことって思い当らなかったな、と新鮮でした。

そう言えば、『大奥』って物語は、フェミニズムっていう切り口で見ると、新たな一面が見える気がします。

そのほかの話題についても興味深かったので、ぜひ、また読んでみたいと思った本でした。

あと、余談ですが、最初の対談に出てきた、“グレンスミスの呪い”もすっごく気になった!

萩尾望都氏の『ポーの一族』も読み返してみなくては……。

コメント
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