バルサの食卓 (新潮文庫) 価格:¥ 580(税込) 発売日:2009-07-28 |
上橋菜穂子氏の守人シリーズ、大好きな本です。そして、読んだ方ならたいていそう思うんじゃないかと想像するのですが、出てくる食べ物がみな、本当に美味しそうですよね。
何かを食べるシーンは、入れると生活感が出るのだけれど、うまく使わないと中だるみしたりして、分量とタイミングが難しいものです。
けれど上橋氏の作品はそこ自体が魅力になっているし、忘れがたいムードを持ったシーンも少なくない。
そうして、単純に、“これ、食べてみたい!”と思うのですよね。
その料理が、実作されていて、レシピも書いてある本当に嬉しい本。
もちろん写真入りで、眺めるだけで楽しいのです。
ラインナップは、『ガッツリいきたい』という章があるくらいだし、主人公が女用心棒バルサのせいか、ガッツリした肉メニューが多い。色も茶色が中心です。
でも結構作りたくなるものもあって、私が気になったのは、《ノギ屋の弁当風鳥飯》と《タンダの山菜鍋》。(読んでいくうち分かったが、これは人気メニューらしい)
作品の一節も引用してあって、料理とともに味わえるのも嬉しい。
冬の休みに、ゆっくり読んでいきたいです。