報告が遅くなりましたが、
我が家のノーフォークテリアのココが昨年2022年12月6日に亡くなりました。
12月12日に14歳の誕生日を迎えるはずでしたが、残念ながら その前に力尽きてしまいました。
8月中旬、友人宅でプール遊びを満喫した後、
ご飯を食べないので受診した所、腹水でお腹がパンパンである事が判明。
その理由を検査した結果、脾臓の肥満細胞腫、との診断を受けました。
脾臓の腫瘍、と言えば血管肉腫が思い浮かびますが、ココのは、それとは異なります。
犬の肥満細胞腫は、通常ならば、皮膚に発生し、転移して内臓に現れますが、
ココの肥満細胞腫は、脾臓が原発、と言う犬には珍しい事例でした。
受診した際、腹水でお腹がパンパンな状態で、
先生によれば
「腹水が溜まってる、と言う時点で、普通はガンがかなり進行している」
との事。
どう対処したら良いのか、珍しい事例なので、症例が少なく、でも
「猫には脾臓原発の肥満細胞腫はよく見られる。その場合、脾臓を摘出すると成績が良い」
と言われました。
なので、脾臓摘出手術を勧められたましたが、
先代のミニチュアシュナウザーのアナも脾臓に腫瘍で、摘出手術したものの、予後が悪く亡くなっている。
猫と犬は、根本的に身体の酵素などが異なり、猫の事例を犬に当てはめるのはおかしい。
腹水があるのは、すでにガンが進行している、と言われた事
すでに緑内障の手術を2月にしており、これ以上の全身麻酔手術は、高齢のココの身体の負担になる事。
等々、色々と考えまくった挙句、もうココの体にメスを入れない治療法を選択しました。
一番の決め手は、ココが高齢だった、に尽きると思います。
写真と文面、関連ありません。以降も同じ。
眼科手術もココに負担をかけてしまい、予後が大変で、あんな思いをもうさせたくない、と強く思いました。
全身麻酔の手術は、手術が成功してとにかく無事に目が覚めれば大丈夫、と思う人が多いみたいですが、
麻酔の影響は、かなり大きく、身体にかなり残るそうです。
高齢の場合は特に。
手術以外の抗がん剤も一応検討しました。
抗がん剤、身体の構造を変えてしまい、辛い思いをさせる、と聞いていたので、消極的。
でも、すごく効果的で余命が伸びるならば、導入を検討しても良いかな、と一応抗がん剤の感受性検査をしました。
感受性検査とは、腫瘍が悪性なのかどうか細胞診した細胞を、培養し、抗がん剤にどの位反応するのかを検査するものです。
ココの肥満細胞腫には、約5種類の抗がん剤が候補にあげられるそうで、それらを投与して検査しました。
結果、、、どの抗がん剤もさほど反応がなく、効果なし、の結果。
ショックでしたが、逆に、ならば自然に見送ろう、と諦めがつきました。
もともと、あれこれいじくり回して苦しめるのは本意では無かったので、ココもそんな私の意志を汲み取ったのかもしれない、と思いました。
しかし、何もしない、と言うわけではなく、この所、犬の手作りご飯講座でお世話になってる、俵森さんにカウンセリングをして頂き、
ココの現在の状態とガンに対応できるご飯は、どうしたら良いか、と言うのを教えていただきました。
抗酸化作用のある食材を与えるように教えて頂き、私とココの闘病生活開始となりました。
ココは、手作りご飯が大好きで、これまで残した事など無かったのですが、
10月頃からちょくちょく残すようになり、私も奥の手のNAAFのパテなどを時々あげてましたが、それも食べなくなったのが11月でした。
とにかく野菜を食べない。
肉だけ拾って食べる。
(野菜に抗がん作用があるので、食べてもらいたい)
ならば、と全部ブレンダーで混ぜちゃえ、と、粉々にすると、プイ!と、一切食べない。
肉率高くしても、残す。
最後の方は、こっちも諦めて、生肉だけをあげてました。
↑
これ、獣医さんは、反対してたけど。
(菌があったら、大変!との理由。→3日冷凍したものならば、ほぼ菌は無くなるそう)
最後の食事は、マグロの刺身でした。
珍しくよく食べたのですが、お腹の具合が心配だから、この位にしとこうね、と切り上げました。
後で後悔
思いっきり食べさせれば良かった
何故ならば、この日以降、絶食。
その後はひたすら水のみ。
これ以降、水を飲みに行くのもヨロヨロ。
なので補助してあげる状態。
オシッコしないのがとにかく心配だったのだが、なかなかしない。
トイレに連れてって、チッコチーチー、といつもの掛け声をかけ続け、やっとしたのが土曜日。
たまたま娘達と孫が来ていて、皆が日曜日帰る際、ココもお別れ出来たと思います。
その後、いつもの日常が戻ったものの、相変わらず絶食。
こっちも覚悟を決め、一緒に添い寝しました。
水だけはガブガブ飲みましたが、最後の方は、こちらが器を口元に持ってって、
水面に鼻が触れて「あ!!」と気づいて飲んでました。
多分、見えなくなっていたんだろうと
ココが苦しむのを見るのは、耐えられないので、腫瘍の先生に、万が一の場合は安楽死を・・・
とお願いしておりました。
が、先生の経験上、脾臓の癌で痛がる子はあまり居ません、との事。
なので、多分、安らかに逝けるはずです、と。
結果、その通りでした。
ココは、膝の上に抱かれ、私が話しかける事に反応し、それからスヤスヤと眠り始め、
スースーと寝息を立て、そのうちお腹の上下運動が無くなり、亡くなった事に気づきました。
亡くなる少し前に「クーン」と鳴いたので、見たら、真っ黒のウンチを少しもらしてました。
「気にしなくて良いよ。」と綺麗にしましたが、トイレの事をこんな状況でも気にするなんて、と切なくなりました。
ココは、めったにトイレを外さない子でした。
ココが腕の中で亡くなって、ホッとした、と言うのが最初の気持ち。
無事に見送れて良かった。
苦しまなくて良かった。
きちんと死に目に遭えて良かった。
が、数日後には、「あれで良かったんだろうか?」
「もっと色々やってあげられたんじゃなかろうか?」
「ココは、幸せだったんだろうか?」
「ココは、義眼手術やらなかったら、まだ生きてたんじゃないだろうか?」
等々
落ち込みが始まりました。
ペットロスにも色々な段階があるそうです。
第1段階:否認と孤立(うちの子が死ぬなんで嘘でしょ?)
第2段階:怒り(何でうちの子なのよ!)
第3段階:取り引き(皆に親切にするから、どうかうちの子を返して!)
第4段階:抑うつ(何しても生き返らないと悟り、落ち込む)
第5段階:受容(現実を受け入れる)
上記の段階は、西洋文化がちょっと入ってる気がしますが、
私の場合、ガン宣告されて、多少覚悟が出来ていたのかもしれません。
ココがなくなって、第4段階から開始でした。
数か月経過し、やっと第5段階な感じです。
ココみたいに笑顔が素敵なノーフォーク、ちょっといないかも。
ジーナも敵わないよ。
まだまだ引きずってますが、前に進めてます。
犬ってただの動物ではありません。
私にとって、非常に大きな人生の一部です。
ココの笑顔は、日々の生き甲斐でした。
ココ、ありがとう
またね。
我が家のノーフォークテリアのココが昨年2022年12月6日に亡くなりました。
12月12日に14歳の誕生日を迎えるはずでしたが、残念ながら その前に力尽きてしまいました。
8月中旬、友人宅でプール遊びを満喫した後、
ご飯を食べないので受診した所、腹水でお腹がパンパンである事が判明。
その理由を検査した結果、脾臓の肥満細胞腫、との診断を受けました。
脾臓の腫瘍、と言えば血管肉腫が思い浮かびますが、ココのは、それとは異なります。
犬の肥満細胞腫は、通常ならば、皮膚に発生し、転移して内臓に現れますが、
ココの肥満細胞腫は、脾臓が原発、と言う犬には珍しい事例でした。
受診した際、腹水でお腹がパンパンな状態で、
先生によれば
「腹水が溜まってる、と言う時点で、普通はガンがかなり進行している」
との事。
どう対処したら良いのか、珍しい事例なので、症例が少なく、でも
「猫には脾臓原発の肥満細胞腫はよく見られる。その場合、脾臓を摘出すると成績が良い」
と言われました。
なので、脾臓摘出手術を勧められたましたが、
先代のミニチュアシュナウザーのアナも脾臓に腫瘍で、摘出手術したものの、予後が悪く亡くなっている。
猫と犬は、根本的に身体の酵素などが異なり、猫の事例を犬に当てはめるのはおかしい。
腹水があるのは、すでにガンが進行している、と言われた事
すでに緑内障の手術を2月にしており、これ以上の全身麻酔手術は、高齢のココの身体の負担になる事。
等々、色々と考えまくった挙句、もうココの体にメスを入れない治療法を選択しました。
一番の決め手は、ココが高齢だった、に尽きると思います。
写真と文面、関連ありません。以降も同じ。
眼科手術もココに負担をかけてしまい、予後が大変で、あんな思いをもうさせたくない、と強く思いました。
全身麻酔の手術は、手術が成功してとにかく無事に目が覚めれば大丈夫、と思う人が多いみたいですが、
麻酔の影響は、かなり大きく、身体にかなり残るそうです。
高齢の場合は特に。
手術以外の抗がん剤も一応検討しました。
抗がん剤、身体の構造を変えてしまい、辛い思いをさせる、と聞いていたので、消極的。
でも、すごく効果的で余命が伸びるならば、導入を検討しても良いかな、と一応抗がん剤の感受性検査をしました。
感受性検査とは、腫瘍が悪性なのかどうか細胞診した細胞を、培養し、抗がん剤にどの位反応するのかを検査するものです。
ココの肥満細胞腫には、約5種類の抗がん剤が候補にあげられるそうで、それらを投与して検査しました。
結果、、、どの抗がん剤もさほど反応がなく、効果なし、の結果。
ショックでしたが、逆に、ならば自然に見送ろう、と諦めがつきました。
もともと、あれこれいじくり回して苦しめるのは本意では無かったので、ココもそんな私の意志を汲み取ったのかもしれない、と思いました。
しかし、何もしない、と言うわけではなく、この所、犬の手作りご飯講座でお世話になってる、俵森さんにカウンセリングをして頂き、
ココの現在の状態とガンに対応できるご飯は、どうしたら良いか、と言うのを教えていただきました。
抗酸化作用のある食材を与えるように教えて頂き、私とココの闘病生活開始となりました。
ココは、手作りご飯が大好きで、これまで残した事など無かったのですが、
10月頃からちょくちょく残すようになり、私も奥の手のNAAFのパテなどを時々あげてましたが、それも食べなくなったのが11月でした。
とにかく野菜を食べない。
肉だけ拾って食べる。
(野菜に抗がん作用があるので、食べてもらいたい)
ならば、と全部ブレンダーで混ぜちゃえ、と、粉々にすると、プイ!と、一切食べない。
肉率高くしても、残す。
最後の方は、こっちも諦めて、生肉だけをあげてました。
↑
これ、獣医さんは、反対してたけど。
(菌があったら、大変!との理由。→3日冷凍したものならば、ほぼ菌は無くなるそう)
最後の食事は、マグロの刺身でした。
珍しくよく食べたのですが、お腹の具合が心配だから、この位にしとこうね、と切り上げました。
後で後悔
思いっきり食べさせれば良かった
何故ならば、この日以降、絶食。
その後はひたすら水のみ。
これ以降、水を飲みに行くのもヨロヨロ。
なので補助してあげる状態。
オシッコしないのがとにかく心配だったのだが、なかなかしない。
トイレに連れてって、チッコチーチー、といつもの掛け声をかけ続け、やっとしたのが土曜日。
たまたま娘達と孫が来ていて、皆が日曜日帰る際、ココもお別れ出来たと思います。
その後、いつもの日常が戻ったものの、相変わらず絶食。
こっちも覚悟を決め、一緒に添い寝しました。
水だけはガブガブ飲みましたが、最後の方は、こちらが器を口元に持ってって、
水面に鼻が触れて「あ!!」と気づいて飲んでました。
多分、見えなくなっていたんだろうと
ココが苦しむのを見るのは、耐えられないので、腫瘍の先生に、万が一の場合は安楽死を・・・
とお願いしておりました。
が、先生の経験上、脾臓の癌で痛がる子はあまり居ません、との事。
なので、多分、安らかに逝けるはずです、と。
結果、その通りでした。
ココは、膝の上に抱かれ、私が話しかける事に反応し、それからスヤスヤと眠り始め、
スースーと寝息を立て、そのうちお腹の上下運動が無くなり、亡くなった事に気づきました。
亡くなる少し前に「クーン」と鳴いたので、見たら、真っ黒のウンチを少しもらしてました。
「気にしなくて良いよ。」と綺麗にしましたが、トイレの事をこんな状況でも気にするなんて、と切なくなりました。
ココは、めったにトイレを外さない子でした。
ココが腕の中で亡くなって、ホッとした、と言うのが最初の気持ち。
無事に見送れて良かった。
苦しまなくて良かった。
きちんと死に目に遭えて良かった。
が、数日後には、「あれで良かったんだろうか?」
「もっと色々やってあげられたんじゃなかろうか?」
「ココは、幸せだったんだろうか?」
「ココは、義眼手術やらなかったら、まだ生きてたんじゃないだろうか?」
等々
落ち込みが始まりました。
ペットロスにも色々な段階があるそうです。
第1段階:否認と孤立(うちの子が死ぬなんで嘘でしょ?)
第2段階:怒り(何でうちの子なのよ!)
第3段階:取り引き(皆に親切にするから、どうかうちの子を返して!)
第4段階:抑うつ(何しても生き返らないと悟り、落ち込む)
第5段階:受容(現実を受け入れる)
上記の段階は、西洋文化がちょっと入ってる気がしますが、
私の場合、ガン宣告されて、多少覚悟が出来ていたのかもしれません。
ココがなくなって、第4段階から開始でした。
数か月経過し、やっと第5段階な感じです。
ココみたいに笑顔が素敵なノーフォーク、ちょっといないかも。
ジーナも敵わないよ。
まだまだ引きずってますが、前に進めてます。
犬ってただの動物ではありません。
私にとって、非常に大きな人生の一部です。
ココの笑顔は、日々の生き甲斐でした。
ココ、ありがとう
またね。
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