今でもかなり辛いテーマ。
ココには、本当に申し訳ない気持ちで一杯。
事の成り行きは以下。
2月にいつものように海の公園の犬のあそび場へ行き、 ボール投げを楽しんでいたら、
そのボールがココの顔を直撃。
キュンキュン鳴いて、顔を前足でこすっていたので、これはヤバい!
と、即座に撤収し、近所の動物病院へ駆け込む。
その時は、角膜潰瘍、と言う、目のけが、みたいな診断。
目薬を処方され、みるみる良くなって私も安堵していたのだった。
が、回復していたと思っていたその翌週から病状が急変。
目が真っ赤になり、痛そうな感じ。
食欲はあるけど、何となく元気がない。
何となく痛そう
最初に行った動物病院に受診すると 「眼圧が高くて、下がらない。
専門医に診てもらった方が良い。
知り合いで眼科が得意な病院を紹介するけど、良いか?」 と言われたが、
この病院、うちから車で30分の距離。
うちから車で10分の所に、湘南鎌倉動物病院動物眼科センターが1年ほど前に 開院したばかりなのを知っていたので
「湘南鎌倉動物病院は?」と先生に聞いたら、
「コネがない」 と言うので、
「ダメもとで電話して聞いて欲しい、それでもダメならば、先生の知り合いの病院へ行くから」
と、交渉した。
湘南鎌倉動物病院動物眼科センターは、鎌倉山動物病院の分院である。
「動物の眼科と言えば鎌倉山の病院」と言うのが私の中でのほぼ常識、な程眼科で有名な病院。
本院の方は、全国から患者が通うのでも知られている。
「犬の名医さん100人データブック」と言う本にも本院の方は掲載されていて、
この病院の福島院長先生は、ほかの有名な先生と共に表紙を飾っている。
話を戻すと・・・
地元の獣医先生と交渉後、自宅待機していたのだが 「湘南鎌倉、診てくれるそうだ。」と獣医先生より返事をもらい、
その日のうちに向かった。
この時節柄、予約診療がメインらしく、2時間待たされてやっと順番が回って来た。
結果・・・・
ココは、重度の外傷性緑内障。
既に左目の視力は無い。 ここまで痛かったはず、と言われた。
当然ショックだったし、涙も出たが・・・
じゃあ、治療は?
①左目の眼球全摘出手術。
手術後は、上下の瞼を縫ってしまう処置がされ、これだと外見、片目の犬になる。
が、術後の感染症もほぼなく、あとくされなく回復する可能性大。
費用も義眼よりも安く済む。
②義眼手術。
眼球の中身を摘出し、そこにシリコン入れて、自分の眼球を外見上保持する手術。
外見は目があるようにする手術だが、術後のケアが長く、お金もかかる。
が、これならば、片目が見えていないとは、一見気づきにくい。
(確かにココも、現在では目が白くなったので、義眼ではなく、白内障と思われている様子)
ノーフォークなどのテリア種は、クリクリとした目がチャームポイントだと私は思っている。
ココもジーナも(ノーフォークテリア)
デルピーも(ヨークシャーテリア)
アーニーも(ジャックラッセルテリア)
目がカワイイ。
なので、迷わずに義眼手術をお願いした。
そして、現状、痛みに苦しんでいるのであれば、一日も早く手術して、痛みの元を取り除いて欲しい、
と先生にお願いした。
ココは、13歳、と犬としては若くはないので、(人間だと68歳らしい)
全身麻酔などのリスクが高くなるわけで そこらも心配したものの、手術は、無事に終わって安堵。
手術当日。かなり患部が腫れている。痛々しい。
瞼(まぶた)は上下縫って目が開かないようにしてある。 これは眼帯代わりの措置
が、しかし、義眼手術は、ここからかなり完治までの道のりが長い。
3月4日の手術以降、ほぼ毎週(時には、週2)の割合で目のチェックに通い、
なかなか良くならない術後状態を改善しようと目薬がどんどん追加され、
一時期はステロイド投与(飲み薬)も指示され、
酷い時には、毎日12回の点眼スケジュールをこなし
(アラームを設定してるので、一日中振り回される)
術後の目の状態が不安定なココを見て、 一体これ以上ココの目が悪くなったら、
どうなるんだろう・・・ と大きな不安に襲われる日々だった。
ココは、手術は成功したものの、術後、目の表面に肉芽が出来たり、
目を治そうと自己免疫が働いて、血管が目の表面を走りまくって目が充血したり、 と、
なかなか安定しなかった。
(肉芽とは、目の表面にかさぶたみたいのが出来る感じ。眼圧が高かったので出来た可能性があるそう)
肉芽は、かなり長い事居座ってて、この肉芽が無くなるまで頻繁に通い続けた状態だった。
少し腫れが引いて来た
その後、充血した上に肉芽
実際、受診した時の先生も 「せっかく手術したのだから、何とか義眼を保持するようにしたいですよね。」 と発言し、
肉芽がこのままだと義眼の運命が危うい、的な事に言及し、ビビったのであった。
このココの肉芽、人間で言うと傷あとに出来る、肌色の皮膚のかさぶたみたいなやつ。
やけどのあとのケロイドっぽいやつ。
厄介なのが、これが目の表面にあり、なかなか柔らかくならない事。
目の充血はそのうち解決したものの、肉芽が頑固で、毎週のように通院したが、
なかなか改善しなかったので
「やすりで目の表面を削って、肉芽を無くす手段も検討しましょう」
なんて一時は言われて、震え上がった時期もあった。
(麻酔しない手技なので、ココには相当痛いらしい)
幸いな事に、この手技は、肉芽が小さくなり、何とか回避する事が出来た。
やっと「肉芽が無くなりましたね」と先生に言われたのは、8月に入ってから。
3月に手術してから8月まで本当に長かった!
普段は、バリケンに入れて車に載せるのだが、 エリカラのせいでバリケンの入り口に引っ掛かり、
バリケンに入るのに、ココが手間取る。
病院はすぐ近くだったので、ならば、とそのまま乗せて通院。
ココも初夏まで、エリカラ生活、よく頑張った。
外してからは、プールでガンガン遊ばせた。
と、今の所は合計8回。
驚く事なかれ、これでもかなり点眼数が減っている。
これに、抗生剤やらが追加されると合計12回ぐらいの時もザラにあった。
実は、ノーフォークを迎える前に、この犬種に多い疾患は何かを調べた事がある。
その時、「目の疾患が多い」と言う結果だった。
今になって、そういう事だったのか!と思っている。
眼科の先生も「検査の結果、ココちゃんは、緑内障になりやすい目の構造をしている」と言っていた。
眼圧は、時々測った方がいいかもしれない。
今現在のココ。片目が白い状態で安定。ボール遊びも出来るように。
ココの治療経過等が誰かの役に立ちますように、と久々にブログ更新しました。
ココには、本当に申し訳ない気持ちで一杯。
事の成り行きは以下。
2月にいつものように海の公園の犬のあそび場へ行き、 ボール投げを楽しんでいたら、
そのボールがココの顔を直撃。
キュンキュン鳴いて、顔を前足でこすっていたので、これはヤバい!
と、即座に撤収し、近所の動物病院へ駆け込む。
その時は、角膜潰瘍、と言う、目のけが、みたいな診断。
目薬を処方され、みるみる良くなって私も安堵していたのだった。
が、回復していたと思っていたその翌週から病状が急変。
目が真っ赤になり、痛そうな感じ。
食欲はあるけど、何となく元気がない。
何となく痛そう
最初に行った動物病院に受診すると 「眼圧が高くて、下がらない。
専門医に診てもらった方が良い。
知り合いで眼科が得意な病院を紹介するけど、良いか?」 と言われたが、
この病院、うちから車で30分の距離。
うちから車で10分の所に、湘南鎌倉動物病院動物眼科センターが1年ほど前に 開院したばかりなのを知っていたので
「湘南鎌倉動物病院は?」と先生に聞いたら、
「コネがない」 と言うので、
「ダメもとで電話して聞いて欲しい、それでもダメならば、先生の知り合いの病院へ行くから」
と、交渉した。
湘南鎌倉動物病院動物眼科センターは、鎌倉山動物病院の分院である。
「動物の眼科と言えば鎌倉山の病院」と言うのが私の中でのほぼ常識、な程眼科で有名な病院。
本院の方は、全国から患者が通うのでも知られている。
「犬の名医さん100人データブック」と言う本にも本院の方は掲載されていて、
この病院の福島院長先生は、ほかの有名な先生と共に表紙を飾っている。
話を戻すと・・・
地元の獣医先生と交渉後、自宅待機していたのだが 「湘南鎌倉、診てくれるそうだ。」と獣医先生より返事をもらい、
その日のうちに向かった。
この時節柄、予約診療がメインらしく、2時間待たされてやっと順番が回って来た。
結果・・・・
ココは、重度の外傷性緑内障。
既に左目の視力は無い。 ここまで痛かったはず、と言われた。
当然ショックだったし、涙も出たが・・・
じゃあ、治療は?
①左目の眼球全摘出手術。
手術後は、上下の瞼を縫ってしまう処置がされ、これだと外見、片目の犬になる。
が、術後の感染症もほぼなく、あとくされなく回復する可能性大。
費用も義眼よりも安く済む。
②義眼手術。
眼球の中身を摘出し、そこにシリコン入れて、自分の眼球を外見上保持する手術。
外見は目があるようにする手術だが、術後のケアが長く、お金もかかる。
が、これならば、片目が見えていないとは、一見気づきにくい。
(確かにココも、現在では目が白くなったので、義眼ではなく、白内障と思われている様子)
ノーフォークなどのテリア種は、クリクリとした目がチャームポイントだと私は思っている。
ココもジーナも(ノーフォークテリア)
デルピーも(ヨークシャーテリア)
アーニーも(ジャックラッセルテリア)
目がカワイイ。
なので、迷わずに義眼手術をお願いした。
そして、現状、痛みに苦しんでいるのであれば、一日も早く手術して、痛みの元を取り除いて欲しい、
と先生にお願いした。
ココは、13歳、と犬としては若くはないので、(人間だと68歳らしい)
全身麻酔などのリスクが高くなるわけで そこらも心配したものの、手術は、無事に終わって安堵。
手術当日。かなり患部が腫れている。痛々しい。
瞼(まぶた)は上下縫って目が開かないようにしてある。 これは眼帯代わりの措置
が、しかし、義眼手術は、ここからかなり完治までの道のりが長い。
3月4日の手術以降、ほぼ毎週(時には、週2)の割合で目のチェックに通い、
なかなか良くならない術後状態を改善しようと目薬がどんどん追加され、
一時期はステロイド投与(飲み薬)も指示され、
酷い時には、毎日12回の点眼スケジュールをこなし
(アラームを設定してるので、一日中振り回される)
術後の目の状態が不安定なココを見て、 一体これ以上ココの目が悪くなったら、
どうなるんだろう・・・ と大きな不安に襲われる日々だった。
ココは、手術は成功したものの、術後、目の表面に肉芽が出来たり、
目を治そうと自己免疫が働いて、血管が目の表面を走りまくって目が充血したり、 と、
なかなか安定しなかった。
(肉芽とは、目の表面にかさぶたみたいのが出来る感じ。眼圧が高かったので出来た可能性があるそう)
肉芽は、かなり長い事居座ってて、この肉芽が無くなるまで頻繁に通い続けた状態だった。
少し腫れが引いて来た
その後、充血した上に肉芽
実際、受診した時の先生も 「せっかく手術したのだから、何とか義眼を保持するようにしたいですよね。」 と発言し、
肉芽がこのままだと義眼の運命が危うい、的な事に言及し、ビビったのであった。
このココの肉芽、人間で言うと傷あとに出来る、肌色の皮膚のかさぶたみたいなやつ。
やけどのあとのケロイドっぽいやつ。
厄介なのが、これが目の表面にあり、なかなか柔らかくならない事。
目の充血はそのうち解決したものの、肉芽が頑固で、毎週のように通院したが、
なかなか改善しなかったので
「やすりで目の表面を削って、肉芽を無くす手段も検討しましょう」
なんて一時は言われて、震え上がった時期もあった。
(麻酔しない手技なので、ココには相当痛いらしい)
幸いな事に、この手技は、肉芽が小さくなり、何とか回避する事が出来た。
やっと「肉芽が無くなりましたね」と先生に言われたのは、8月に入ってから。
3月に手術してから8月まで本当に長かった!
普段は、バリケンに入れて車に載せるのだが、 エリカラのせいでバリケンの入り口に引っ掛かり、
バリケンに入るのに、ココが手間取る。
病院はすぐ近くだったので、ならば、とそのまま乗せて通院。
ココも初夏まで、エリカラ生活、よく頑張った。
外してからは、プールでガンガン遊ばせた。
私(のお財布も)もよく頑張った。(笑)
毎度、目の検査が4種類あり、これだけで8000円。
これに点眼薬等が毎回追加されるので、毎回1万以上は必須。
目の病気は、扱いが難しいようで、ローカルな一般的な動物病院では、診断が難しいだろうな、
と言うのが今回の印象。
術後のケアなども、個体差があるようなので、専門病院の蓄積された経験値が要になるような気がする。
湘南鎌倉動物、近所に出来た時は「ふ~ん」だったが、 今回は本当に有難かった。
些細な兆候も見逃さず、対処してくれた。
夏になって、やっと義眼がココに定着した。
先生にも「夏に間に合ってよかったですね」と言われた。
ただ、ヒアルロン酸などの点眼は毎日欠かせないので、通院はずっと続くようだ。
点眼は、
オプティミューン(ドライアイ治療の軟膏。目に直接塗ってあげる)朝晩2回
ヒアルロン酸(同じく目を乾燥から防ぐ点眼薬) 4回
トラメラス(アレルギー性結膜炎の点眼) 2回
ヒアルロン酸(同じく目を乾燥から防ぐ点眼薬) 4回
トラメラス(アレルギー性結膜炎の点眼) 2回
と、今の所は合計8回。
驚く事なかれ、これでもかなり点眼数が減っている。
これに、抗生剤やらが追加されると合計12回ぐらいの時もザラにあった。
実は、ノーフォークを迎える前に、この犬種に多い疾患は何かを調べた事がある。
その時、「目の疾患が多い」と言う結果だった。
今になって、そういう事だったのか!と思っている。
眼科の先生も「検査の結果、ココちゃんは、緑内障になりやすい目の構造をしている」と言っていた。
眼圧は、時々測った方がいいかもしれない。
今現在のココ。片目が白い状態で安定。ボール遊びも出来るように。
ココの治療経過等が誰かの役に立ちますように、と久々にブログ更新しました。