朝日新聞の「ののちゃん」の隣に、ものすごい画像が載っていた。
家の陰影と火山灰のような真っ黒な煙。
肺がんやぜんそくを引き起こす微小粒子状物質PM2・5による「激甚な大気汚染」がなんと一月から頻発していると、発表されていた。
激甚という言葉からも、その凄まじさがわかる。
動物実験のような状況に置かれているという。
3歳の子供はすでにぜんそくが出はじめている。
しかも、一説によると、
「日本からの気流がシベリアへ抜けず、濃霧となって中国へ流れて来た」。
「日本からの気流に汚染物質が含まれており、
汚染物質はすべて日本から流れて来たものである。
中国は被害を受けている」という内容である。
歴史と世論と国の気質が、ごちゃごちゃに混同され、もはや目を白黒させて驚くほかない。
どうしていいのかお手上げだ。
大気って、自然災害に匹敵する問題。
最近、洗濯物を干すことができなくなったし、
ウォーキングも躊躇してしまう。
ああ、いい空気だと表へ出て、思い切り深呼吸ができないとは、哀しいかぎり。みな、そうじゃあないかしら。
もうすぐ梅の咲く時季が訪れるというのに。
黄砂と大気汚染がダブルで、上陸するのか。
中国政府は、窓のすき間をふさぐ対策を呼びかけるよりは、
世界に垂れ流しの大気汚染を、一日もはやく対策すべきである。
人間にとっての生命と直結する、空気と水、太陽、森林。
まず、いちばんに空気なのだから。
それに、なにもこれは中国だけの問題ではなく、各国が知恵を集結してことにあたってほしい。
地球温暖化と、絶対にリンクしているのだから。大気異常は
戦争に匹敵する全地球問題なのである。