月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

カレーつけ麺を初体験

2013-02-18 22:40:48 | 兵庫・神戸ごはん



わたしが一番落ち着く場所は、やはりデスクの前なのかもしれない。
ひとの役に立つことを考え、それを自分のことばに置き替え、
表現としてかたちになっていく過程。考えが整理されていくプロセス。
今のわたしには、この時間が一番落ち着く、自分らしい道のような気がする。

先日、西宮北口でイタリアンを食べようと思っていたら、
お昼時にものすごい行列ができていたので、並んでしまったのが
西宮駅北出口から徒歩3分の「番馬亭」だ。

店の暖簾には、手打ち蕎麦の看板があったので
すごい蕎麦打ち職人がいるのかと思ったら、
そうではなくて、カレーうどんや蕎麦をメインにする
若者に人気の店だったらしい。
TVで常連の店だ。

最近では珍しい相席でのスタートとなった。
隣のカップルは、蕎麦のつけ麺カレーをオーダーしていた。
男性のほうは、とんかつ付きである。
メニューも多彩だ。

私は、カレーうどんのつけ麺(\730)にした。辛さは普通。




しかし、これが想像していたよりもずいぶん辛くて驚いた。
辛すぎて、舌が麻痺し、味がよくわからないほど。
周囲の人は真っ赤な顔をして汗をかきながらカレーうどんを啜っている。
それでもせっかくの有名店なのだし、私も必至でうどんを1本ずつ啜る。

うどんの麺はシコシコと歯ざわりもよく、まあおいしい。
スープは、これがとろみたっぷりで和風ダシがマッチ。
そこまではわかるのだが、そこからは残念ながら進めなかった。

後半、そこで同席していた友達のカレーうどんに麺をつけさせてもらったのである。



彼女は辛いのが苦手で、辛さ控えめをオーダーしていたのだ。
おいしい!なにこれ、全然別の食べものみたい。
とろみ加減もまったり。カレー味なのだが、ものすごく腕利き和風職人の
カレースープを飲んでいるよう。
これがブログなどで評判になっている病みつきになる味、というやつなのだろう。
いくらでも食べたくなるし、スープ自体が複雑じゃなくてすごくシンプルな味だった。

ほ~う、と唸る。
隣のカップルは、カレー蕎麦を「おいしい、おいしい」といいながら食べていた。

午後からは図書館と本屋をはしごして、宝塚のイカリスーパーに立ち寄って帰った。

そして、私はなんと、翌日には家族で焼肉を食べに行った。

ほんとうはスーパー銭湯へいく都合だったのが
塾帰りの娘がお腹減った、と騒ぐので、なぜか焼肉店へ。
伊賀の黒毛和牛を一頭買いしている店で、炭火で焼く。



上カルビとレバー、それにホルモンがおいしかった。
時々、安い輸入肉を食べさせる焼き肉屋があるが、
噛んだ瞬間に、国産とわかる上品な甘さが見え隠れする和牛である。
まあ、久々にジャンクな食事が続いたわけで、
その翌朝は、いつもより遅く起きだして
種子島の安納芋をいれた「お粥」の朝食にしたのは、いつまでもないことかしら?