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月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

物語ではじめる朝は物語で床につく

2018-06-15 01:01:27 | writer希望を胸に執筆日記





 
朝。今日はヨガと瞑想をせずに、お風呂で読書。
こういう一日のはじまりがあってもいい。
せっぱつまった原稿のない日には、一年続いた習慣だって崩してしまえ、となる。

お風呂の中で文を読むと、目からではなく皮膚から、毛穴から、蒸された〝言葉たち〟が自分の体内へと吸収されていく感じが好きでこうやって時々、本を読む。
上がったらしばし、ソファーで続きを読むが、お風呂の中と脳で結ばれる映像がほんの少し違う気も。家の中でのそれはさっきほど熱く言葉は呼びかけてはこない、もっと冷静沈着そして穏やかに言葉(物語)を読んでいるのだと思う。
それじゃあ郊外で本を読むなら、遠い場所から語りかけられているのかといえば、それはどうだろう。ちゃんと意識してみよう。街中で、自然の中で。(旅先で、それも水辺を感じながら本を読むのが好きだから)


何度でも繰り返して読みたい本がある。読み終わってしまうのが惜しい本。時間を共有したといってもいい。


さあ、お湯に浸かろうと体を沈めた瞬間から3分ほどと
さあビールを飲みましょう(ワインを飲みましょうと)喉元から体の中にしみわたっていく最初の一口めはグラフみたいなもので差し示すと、同等の幸せにたどり着くのだ。私の場合には。


今日の仕事は、マカロンのコピー1本と、インタビュー記事1本。電話取材1本。あとは小さな情報誌1冊分の校正の仕事をした。

夕方。「ハンナ・アーレント」(dvd )を先週に引き続いてもう一度観た。 寝る前には、昨年話題になった「ムーンライト」(dvd )を観てから眠る。物語ではじまって物語で終わる一日。

普段は、書けるのかどうかいつもぐらぐら右に左に激しく揺れる吊り橋みたいなところで原稿を書く仕事をしているせいか(自分の不甲斐なさで)、こうはいかない。
とても惜しいことには。