10月8日は、暦では「寒露(かんろ)」。草木に冷たい露がつきはじめ、秋が深まってくる頃だという。
今はもう6時前には、外は真っ暗。気がつけば夜になってしまっている、という感じである。
さて、
今朝の新聞でips細胞を作製しノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授が、一夜明けての感想でこんな風に話されていた。
「研究では1割で大成功。失敗は起こる。泣きたくなるような20数年でした。
そんな時の家族の存在。家族の支えがなければ研究を続けられなかった。
(一部省略)
研究でいろんなことがあっても子供や家族の笑顔を見られることが支えでした」。
こんな泣きたくなるほどの疲労感を抱えて帰ってくる夫(娘にも)に対して、
私は迎え入れる側として、ちゃんと笑顔で応えられているのだろうか、と
めちゃくちゃ反省である。
自分も仕事をしている身とはいえ、
温かい家の雰囲気というのは、家にいる「女」で決まるのだから、
ということを、今度(なんで今度なの?)改めて考えないとなあ…。
神妙な顔して机に向ってばかりでは申し訳ないわけだ。
山中さんは、
研究を続けてきたその成果も無論、素晴らしいけれど、
人柄もすごく魅力的だ!
「家では決してグチは言いません。受賞の時も洗濯機を直していました。
彼がリフレッシュするのは、どんなに疲れていても走ることです」と奥様。
走りながら、考え、自分の指針を立て直す。頭と体を鍛えぬく。
ふと、マラソンランナーである作家の村上春樹を思い出した。
とってつけた風ではあるが、
うちの旦那さんも、週の半分くらいは出張が多く多忙な人だ。
何億もの建築設計コンペを毎月数本は抱えている。
そういえば先週もほぼ出張だったというのに、どんなに疲れていてもグチは言わないなあ。
出張やら、博物館の仕事内容やら、
普段自分(私)がいる家の空気とは全く異なる空気感というものを
時々持ち帰ってくる時もあって、それもまた愉しみである。
そのうえ、この週末には
長い遠征(種子島)から帰ってきた翌日に、目を充血させながらも
淡路島へ誘ってくれていた。
(それは珍しいこと)
そして
月曜日には、どこへ行ったのだろうと思っていたら、
雑巾をもって家中のガラス窓を拭いていた。
<やめてよ><私が普段おろそかにしているみたいじゃない>、と内心思うが口には出さない。
そして、食事の準備をしていてふと気がつくと、今度は
乱雑になっていた子供部屋を整理整頓し、
私の仕事部屋の障子が破れているから、これではいい仕事にならないと、コーナンへ行って障子紙を買って貼り直し(私が買い物へ行っている間に)、君たちは寒がりだからって、
家族全員の布団を冬用にして秋冬の布団カバーをこれまた、いつのまにか洗って入れ直していた。
先日のコンペが終わり、
気持ち的にも余裕が生まれたんだろうな。
いつもと全く変わらない風に、ただ朴訥と行動する人である。
それも超スピーディーに。
ハードな仕事をこなしている人というのは、たった同じ一日でも、
成果をきちんと残すものだ。
ああ、
山中さんのことからたいぶ話がそれてしまったが、家族のいる大切さと、
ふだんの暮らしの大切さを、
よ~く思い知った休日だった。
開けたひきだしすら、閉めません(笑)
365日、私が家じゅうのひきだしや扉を閉めまくっています
うちの障子も破れてるの。
でも、私が直さなかったら、一生破れたまんまだろうなー
素敵なダンナ様ですね!!
ここ3日ほどブログを見たり書いたりしていなかったのだけど、どうしたの?
落ち込んだ気分は直った?
もし話してラクになるようなら、食事の日を来週に早めましょうか
もう恐らく大丈夫!
しかし、ここのところよく真っ暗に落ち込むわ。
つねに精神がグラグラになる。
「日々是好日」、良いことも悪いことにも動じない、こだわらない。毎日機嫌よく積極的に生きるという術をもう大人なんだから学ばねばなりません。
しかし、うまく出来ないわ。
ごはんの予定、昨日話した感じで良いよ。
今度は愉しく笑顔の再会にしたいから。