秋の夜は深くて黒い。飲み込まれそうになる日も。だけど朝が白み、日だまりが始まる頃。
鉄瓶にお白湯をわかし、そのまま火をつけたままの状態で、5分から10分ヨガをし、瞑想に入る。
まず窓をあけよう!私は南をむいて座り、瞳には上瞼でふたをした状態。ゆっくりと息を吐く。
一度、呼吸をとめてさらにお腹の中にたまっている陰の気も陽の気もすべてを絞り出すようにして、
またさらに息を吐く。すると。
1つの仕事に終止符が打たれたように心が一瞬ほどける、この瞬間がたまらなくいい。
心が少しざわつくのを感じ、それらが静まるのを少し待つ。
先ほどと同じように息を吐く。ゆっくりと。また今度も同じように全部吐き切る。
5往復ほどこうやって瞑想を続けると、口の中にほの甘いつばが私の体の中からわきあがってくるのだ。
特に今朝の瞑想タイムは、初めてというくらいに希望に満ちた。ほんの時々だけど満足する瞑想時間というのに出くわす。
あれこれ考えにとらわれる日は、腑に落ちないまま、まぁ仕方なしとそれでも潔く切り上げる。
台所に行って鉄瓶のお湯を茶色のお気に入りの紅茶茶碗に注ぎ、さっき頭に浮かんだ黒川本家の葛を水溶きし、
勢いよく熱湯を注ぎ、中華用のレンゲでかき回す、そして一口。
太陽が燦々と照りつける冬の日の瞑想は、特にすばらしい。
さて葛入りの白湯。おいしい。きれいな白湯の味だ。
私の血管や関節、体のすみずみまで、白湯のぬくもりで、じわじわと満ちていくのがわかる。
今日は12月1日。瞑想ってなんだ!!
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