○『日本のいちばん長い日』1967
監督、岡本喜八
終戦に向けた内閣の動き。玉音放送を阻止せんと実力行使に出る青年将校たちと、陛下による録音盤を守り切った人々との攻防。
日本人として、知っておくべき歴史の一齣です。
〇『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』2019
監督、片渕須直
戦時中の呉を舞台にした、市井の人々の普通の生活。
あの時代を、日本人はいかに生きたのか。
のん(能年玲奈)の俳優としての、声優としての、表現者としての類まれなる才能を、改めて実感させられる作品でもあります。
作品そのものの素晴らしさはもちろんですが、のんちゃん無しにこの作品の大成功はあり得なかったと言って良い。
〇『ゴジラ-1.0』2023
監督、山崎貴
1954年の『ゴジラ』第1作も捨てがたい、というか間違いなく傑作ではあるのですが、ドラマ部分と特撮部分と整合性の見事さでは、本作の方が上かなと思っています。
神木隆之介演じる特攻隊の生き残りが抱える戦争のトラウマと、ゴジラという存在が完璧にシンクロしており、その彼とゴジラとの戦いがトラウマ克服に直結している見事さね。
必ずしもハッピーエンドではないラストシーンなど、あの戦争が、原爆投下が日本人に残した、現代までも繋がる影のようなものを感じさせ
奥深い。
日本の先人方が還ってくるお盆。我々の代までこの国を繋げてくれた先人方に対して、映画を通じて想いを馳せるのも
一興かと。
この映画は、3本とも戦争の映画ですが、立場が全然違うので、同じ戦争を描いていても、全く別物に視えるかもしれませんね…。
私はお盆が仕事が沢山入っていて、この時期には観られないかもですが、またゆっくりと観てみますね。
みんなそれぞれ、名演技が光っていますね。