というわけで、私もとうとう、ディズニー・+に加入してしまいました!
今のところ、その甲斐はあったなという感じ。
いや、見事です。これほど違和感なく、西洋と日本が入り混じった時代劇は初めてだと言って良いと思う。
戦国時代の日本の人々を、文化を、出来得る限りちゃんと、時代劇らしく描いているところが嬉しい。
所作も殺陣もしっかりしてる。寧ろ最近の日本の時代劇の方がその点はいい加減なものが多く、見習わなきゃならないんじゃないかな?
その点だけでも素晴らしいと言えますが、それだけじゃない。
ストーリーが、良く出来てる。
主人公の按針ことブラックソーンはイギリス人で、プロテスタント。当時の日本にはカソリックであるポルトガルのイエズス会が、「日本征服計画」を着々と進行中であり、そんな日本にわざわざやってきた按針には、秘密の目的がある。
そんな按針が、徳川家康をモデルにした吉井虎永(真田広之)と出会い、どのように日本と関わり、日本を理解していくのか。
それが基本のストーリー。
当時の日本の歴史をそのまま描いているわけではなく、あくまでモデル。史実と違う部分は当たり前にあります。でもその基礎となる当時の日本文化を、しっかりと丁寧に描いているので、史実ではなくとも、違和感はまったくない。
その点は実に見事、としか言いようがない。
まあ、残酷描写とか性描写とか、結構過激な部分もありますが、そこはハリウッドなのでね、特別違和感を感じる程ではありませんね。
明らかに史実と違う点は、五大老の内、虎永とそのライバルである石堂(石田三成がモデル、演じるは平岳大)以外はキリシタンであり、イエズス会が背後にいて、日本侵略計画が着々と進行中だということ。
史実の五大老には、キリシタン大名はいませんでしたからね。この点は明らかに史実と違う。
その他、細かい部分で史実と違う点は多々あれど、抑々が日本史をそのまま描こうというドラマではないので、そこはある種の「異世界モノ」というか、パラレル・ワールドの話として楽しめば良いのです。
寧ろ、「この人物は歴史上の〇〇をモデルにしている」とか、史実との相違点とか、そういう部分が見えてくることが、余計に楽しかったりします。これを楽しむには
ある程度の、日本史の知識が不可欠。
「教養」と言うほどではないにしても、やはり知らないよりは知っていた方が良いことというのは、あるものです。
もちろん、日本史の知識が足りなくとも、楽しめるドラマであるとは思いますよ。
1話2話と見通してみて、かなり丁寧に重厚に、しっかりと作り上げられている印象なので、その分展開がゆっくりではある。
この点せっかちな方には難しいのかな。でもその分ドラマが良く出来ているのでね、決して緩慢ではないので。
なによりハリウッド資本で、これほどに見事な「時代劇」が作られたということは、なによりも特筆に値すると思う。
「ありがとう、真田広之さん」と言いたいです(笑)。
さて、今後の展開どうなりますことやら。
楽しみがまた一つ、増えました(笑)。
上に貼った動画には出てないんですけど、太閤を演じていたのが蛍雪次朗さんだったんです。
なんだか妙に、嬉しかったなあ(笑)。
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