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安部龍太郎
1994年(平成6年)第111回直木賞にて「彷徨える帝」で候補になってから19年
その間候補もなく、本人曰く(「トウがたった」といいましょうか、たぶん候補の範疇からははずされたのだろうなという実感をもっておりました。)
それが、今年第148回直木賞を「等伯」で受賞。
戦国時代小説多数の歴史小説家
私はまだ数冊しか読んでませんが、愛読作家となりそうです。
一言で言えば、小説ですから史実から感じる作家のフィクションと思うのですが、真実であると信じてしまいそうな文章。
本日紹介は、戦国末期・大阪冬の陣に至る 豊臣秀頼・淀殿の物語
「密室大阪城」
秀頼・実際の人物像は、ほとんどわかっていないのかと?
その人物像に迫った作品
昭和55年に大坂城三ノ丸跡の発掘調査で発見された人骨が秀頼ではないか?とされていますが?
そんなロマンあふれる若き天下人の器量武将として描かれています。
闇を裂く一本の朱柄の矢。燃えあがる天守閣で我ハ少シマドロミテ、其後切腹スベシと瞑目して動かぬ豊臣秀頼。茫然自失の淀殿。密室と化した大阪城で、壮絶な人間ドラマが展開されていた。包囲する徳川軍二十万の計略と落城までの一部始終をスリリングに描き、秀頼、淀殿の隠された悲劇に迫る傑作時代小説。
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