ぶらり紀行

宝塚市近郊の神社仏閣・祭り山車を中心に訪れた様子をレポート

輪違屋糸里 ~浅田次郎~

2014年03月10日 21時57分04秒 | 文庫本

新撰組 芹沢鴨 暗殺の真相に迫る内容。

幕末に生きた女性5名を主人公視点で展開

序章はかなり読むのに苦労、展開のない長々とした会話形式は苦手。

中盤から後半にかけては展開もテンポ良くグイグイいけました。

まだまだ幕末特に新撰組については、思慮なくドラマ等のイメージが強く、芹沢鴨は、悪人的ないやな感がありましたが、この本から受けるイメージは、時代を変えた不器用な好漢・武士であったのではなかろうか?と思わせます。

主人公である糸里・当時実在した人物であるがその実態は不明。この本では、実在した島原太夫・桜木太夫=糸里として描かれています。
最後の太夫道中は圧巻・実際を見てみたいですね。

輪違屋(花街の置屋・お茶屋)は現在もあり、当ブログ金曜シリーズ中の西本願寺の隣、西側。


文久3年8月。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。土方歳三を慕う島原の芸妓・糸里は、姉のような存在である輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、浪士たちの内部抗争に巻き込まれていく。

芹沢鴨の愛人お梅、平山五郎の恋人吉栄、新選組の屯所、八木・前川両家の女房たちは、それぞれの立場から、新選組内部で深まる対立と陰諜を感じ取っていた。愛する土方のため、芹沢暗殺の企みに乗った糸里の最後の決意とは?息を飲むクライマックスと感動のラスト。

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