クリエーターや表現者は、苦悩を繰り返す。
とりわけ、枠の中での表現においては。
制約があるからこそ、人は意欲に駆られ、出会ったことのないものを追い求め、限界ギリギリの線上で試作と苦悩を繰り返すのだろう。
聴覚、味覚、視覚など、すべての創作のフィールドで共通することに違いない。
クラッシックの楽器奏者は、決まったスコア(楽譜)のなか、いかに自己表現をするかで。
料理人は、新しい味や素材の探究。例えば、腐ると発酵のせめぎ合いの中で。(その結果として、納豆やチーズは生まれた)
写真家は、四角い枠の中で、どれだけの光を撮り込み、どの位置に被写体を置くのかで・・。
先日、ご紹介しましたCHAICAFE BHAGAVAD(チャイカフェ バガヴァッド)さんで、一冊の本に心惹かれた。
http://blog.goo.ne.jp/antenne_navi/e/374e0a0cb080485c1c860f1436ef22ec
小さな紙のうえに描かれた様々な図案と配色、そして文字。どこか懐かしく、それでいて、アジアの感性とは一線を画する。
東欧や北欧中心の、名もなき作家たちの努力に想いを馳せてしまうのだ。
◆「マッチで旅するヨーロッパ」