仕事柄、VOGUEをはじめとするファッション誌には、よく目を通します。
世界の流行の大きな流れを創りだすのは、ミラノやパリのコレクションで活躍する有名デザイナーですが、人間が美しいと感じるものは、文化的背景、人種や宗教観を超越し、共通するものがあると実感しています。
最近、よく行かせていただいています「チャイカフェ バガヴァッド」さんで、素敵な本を見つけました。
「Natural Fashion: Tribal Decoration from Africa」という題名です。
おそらく、アフリカの奥地で出会った部族のファッションに魅了されたカメラマンが、夢中でシャッターを押し続けた姿が目に浮かぶようです。
一部しかご紹介できませんが、個性的で、それぞれに独特の趣があり、花や草木や果実をアレンジして装飾しています。身につけている装飾品も素晴らしい。ファッションの原点は、不変ですね。
メイクというか、顔に塗った染料の発色や、組み合わせで、各人の人となりまで、覗い知れる気がします。象牙のまわりの輪は、耳たぶだと思われるのですが・・
祭りの儀式や宗教ともリンクするのかもしれませんが、ハレの日に装うという衝動は、人をこれほどまでに輝かせる。補色、同系色を巧みに組み合わせる。華道にも通じるものがあると。
’美’や”ART”というものの原点を、考えずにはおれない写真集でした。
◆ Natural Fashion: Tribal Decoration from Africa