Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

今日のいっぴん その5

2010-10-27 19:00:06 | 買い付け日記
地方のアンティークフェアで見つけたチルターンのベア。
イギリスでのテディベアの購入は、本当にしばらくぶり。
一時期価格が高騰して、ベアからは、しばらく遠のいていたけれど、
価格も落ち着いてきたのだろうか、わりに手頃な価格で手に入れることができた。

ひと目でチルターンベアとわかる
ちょっとトボけた?ような個性的な表情が、チルターンファンには堪らない。
淡いゴールドのシャギーぎみのモヘアが愛らしく、
双子のように似ているけれど、しっかり異った表情が出来上がっている。
40年代後期から50年代初期にかけての、ガラスの瞳を持った、
これ以降の時代の製品とは一線を画す、昔ながらの造りがいい。
今はなき、英国チルターン社製。

マルツ


Sea Break?

2010-10-26 19:10:05 | 買い付け日記
昨日買い付けた荷物の整理に朝から半日かかり、かなり遅がけからではあるものの、
じっとしてもいられないので、車を南へ走らせる。
午後からの出発で、時間的には1軒しか見られそうもない。
まだ、今回は訪 れていない、お気に入りの仕入先のひとつも浮かんだが、
昨日、別の仕入れ先で知り合ったディーラーの店へ賭けてみることに。

結果は、うーん微妙....。

ランドリーバスケットなど気に留まった数点の支払いを速やかに済ませ、
店を出るが、時間は17:00まであと30分。
もう何所へも移動出来ず、万事休す。

ランドリーバスケットを担いでとぼとぼトラックへ戻る途中、
路の向うの方に、夕陽を受けた眩しい海が見えた。
何故か海の存在に理由なく湧いてくる開放感。
そう、今日はこれまで!
どうせ今からまっすぐロンドンを目指しても、
環状線の渋滞にハマるのは必至なのだ。さぁ、海へ。

海岸で娘たちへのお土産に貝殻を拾い、
カモメの羽ばたくシャッターチャンスを辛抱強く待ち、
海の上に建つ遊園地を見物し、
帰りは地元民で賑わう、フィッシュ&チップスをお持ち帰り。

日が暮れて、ホテルでいただくフィッシュ&チップスは、
冷めていても、格別な味がしました。
マルツ



今日のいっぴん その4

2010-10-23 11:23:21 | 買い付け日記
買い付けの長い旅も後半に入り、今イギリスです。
地方のフェアで、出 会ってしまった、陶器のクリームジャー。
19世紀ロンドンのデイリーショップで使われた業務用サイズの甕です。
イギリスのキッチンウェアは、トリュフの活動開始以来、
十数年変わらず扱い続けているアイテム ですが、
この甕の実物を目にするのは、初めての事。
知っているヒトは、知っている。かなりのレアものなのです。
状態はパーフェクト。
無事に日本へ届けられるよう、大切にダンボール箱に保管して、
ただいま一緒に旅しております。

今日のいっぴん その3

2010-10-22 19:13:57 | 買い付け日記
パリの蚤で見つけた1920年代のMissel(ミサ典書)。
時 代を表わすような、独特なかたちに仕立てられた
薔薇が刻まれた装丁が目を引きます。
中も状態良く、挿絵も素敵な雰囲気だったので、
店主に値段を確かめ買う事にすると、彼女は、
何やらゴソゴソして出してきた箱に当然のように収めた。
なんだか嬉しい驚きでした。
ずっと大事に箱に収められていたMissel。
誰かから贈られたものなのでしょうか。



マルツ

今日のいっぴん その2

2010-10-14 19:21:16 | 買い付け日記
北フランスのフェアーで出合ったディーラーの
ウェアハウス(倉庫とか作業場がある、時には立派なショップとして営業していることも) へ誘われ、
これも縁かと、道に迷いながら、もらったカードのアドレスへ。
そこには、けっこう僕のツボを突くものが。
収穫は、シャンデリアとガラスの古い実験道具類なども粒ぞろいでしたが、
それらは、またの機会にご紹介するとして、目玉はこれ!。

トリュフ的には、ちょっと勇気のい る決断(仕入れ)となりましたが、
もう仕方ないでしょう。
19 世紀のフランスの大きなブラケットは、
おそらく、大きな洗面台を支えた ものでは。
キャストアイアンにオリジナルの黒の厚い塗装(もしくはエナメル)が状態良く残っています。
カウンターの脚などに使えば、たまらなくかっこいいでしょう。

マルツ