兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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どうして高血圧を治療するのか?

2023年02月14日 | 病気

寒い季節になると血圧は上がりやすくなります。

寒さにより血管収縮が起こり、交感神経が優位になるから という理由や季節的に塩分が多い食事が多くなりがちなので、上がりやすいようです。

 

外来でも患者さんたちの中には血圧が冬になると毎年上がってしまう人がいます。

そういった方は毎年のことなので、冬だけ少し薬を強くしたり、追加したりといった形で季節によって投薬変更をしています。

 

しかし、どうしても血圧の薬を飲むのは嫌だという方もいます。

会社健診で定期的に年に2回ほど来院される方々がいますが、その中にも高いままでそのままになっている人が・・・

薬を飲み始めたら一生だから・・とかこういう体質だから気にしない とかいろいろな理由を述べられます。

 

日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えて、世界最高水準を達成するまでになっています。

けれど、目指すところはただ単なる長寿でないと思います。長生きでも寝たきりだとつまらないですよね。

健康な長寿を達成して、豊かな人生を送ることが目標になると思います。

 

「健康長寿」という言葉がありますが、人の寿命の中で「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。

健康長寿を縮めているのは主に生活習慣病であり、高血圧もその一つになります。高血圧が長期間続くと脳卒中や心筋梗塞などの心臓病の発症につながっていきます。

また、高血圧のほかに肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が加わると、脳卒中や心臓病で死亡するリスクが一層高まります。高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満が重なった状態はメタボリックシンドロームともいわれますし、「死の四重奏」と言われたりもします。

 

どうして高血圧を治療するのか という答えは、目には見えない状態なので、言われてもピンとこない人も多いようですが

動脈硬化(血管の壁が傷ついて厚く硬くなった状態)を予防して、脳梗塞・心筋梗塞・などにならないため ということになります。

 

長くなりますので、今日はここまで。

参考になれば幸いです。



 

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