兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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高血圧治療のお話

2023年02月16日 | 病気

次女の幼稚園で今週生活発表会が開催予定です。

昨年までは保護者は1名のみ参加可能で、子供たちもマスク着用での演技だったのですが

今年は保護者は2名参加可能 子供たちのマスク着用はなしになりました。

 

3月からマスク着用が自由になると報道されていますが、少しずつ生活の中でも変化が見られます。

保護者のお母さんたちとお話していて、中学生や高校生は3年前の入学時からマスク着用で いきなり卒業時にマスク外していいよといわれても抵抗があるかな と話題になっていました。確かに!私も次女に関してはお母さんたちの目元は知っていますが、口元までのお顔を拝見したことがほぼありません。

自分もマスクを外す生活には抵抗があります。

少しずつですかね・・・マスクを屋外でまず外す人が出てきて 屋内でもすこしずつ・・・という感じでしょうか?

暑くなる時期から少しずつ増えてくるのかなと思います。マスク暑いし、お化粧崩れやすくなりますものね。

 

 

 

前置きが長くなりました。

先日の高血圧の続きです。

高血圧は脳卒中や心臓病の発症につながるので治療が必要だ という話を書きました。

そもそも血圧は心臓から送り出された血液が、血管の壁を押す圧力のことです。

健康な血管の壁は弾力があってしなやかですが、血圧が高い状態が続くと、傷ついて厚く硬くなってしまいます。

私は糖尿病でも高血圧でも血管をホースに例えることが多いです。頭でイメージすることが分かりやすいかなと思うので。

 

例えば高血圧ではホースに常に水が高圧で流れている状態と 極端にいえば流れていない状態 どちらがホースが痛みやすいでしょうか というと、たいていの人は高圧で流れている方とイメージされます。厚がかかる状態はものを痛めますが 血管も同じです。常に圧力がかかっていると、痛みが早くなります。

 

心臓が収縮して血液を全身に送り出すときに血管の壁に与える圧力を収縮期血圧(上の血圧)といい、心臓が拡張して次の拍出の準備をしているときに血管の壁に残っている圧力を拡張期血圧(下の血圧)といいます。

診察室の血圧が 収縮期で140㎜Hg以上、または拡張期血圧が90㎜Hg以上の場合が高血圧とされています。

 

最終的に内服薬や生活習慣の改善で血圧を治療していくわけですが、目標値は家庭血圧を目安にすることが多いです。

外来ではどうしても緊張してしまったり、あとは車を運転して来院される 外がとても寒い・暑い などいろいろな要因の影響を受けやすいからです。

その点、家庭血圧は同じ条件で血圧を確認しやすく、治療の目安になります。

一般的な治療の目標は、75歳未満は診察室血圧で130/80mmHg未満を、75歳以上でも140/90mmHg未満を目指します。

ただ、あまり低すぎると高齢者などでは転倒やふらつきの原因になることもあり、ここの状態を確認しながら主治医と相談するのが好ましいです。

 

寒い季節は本当に血圧が上がりやすいなと感じます。まずは家庭血圧の測定から始めてみるとよいですね。

参考になれば幸いです。




コメント (2)
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