春野菜の代名詞 タケノコ
昨日スーパーに買い物に行ったら、店頭に並んでいて春だなと感じました。
和食にも洋食にも広く使われていて、水煮などにもなっているので、年中手に入る食材ですが、生のタケノコは取ってすぐが一番おいしく、店先に並ぶと季節を感じます。
タケノコを食べる話は『古事記』にも記録があるそうで、そのころの日本でも食されていたそうです。
タケノコの代表的な栄養素は何といっても食物繊維です。
タケノコに多く含まれるセルロース(不溶性食物繊維)は腸内で水分を吸収して膨張し、腸を刺激して便通を促進するため、便秘の予防解消が期待できます。
タケノコはカリウムも豊富です。カリウムは塩分を体外に排泄させる働きがあって、高血圧予防やむくみの解消に効果があります。ただ、腎臓が悪い人は食べすぎに注意してください。排泄機能が落ちているので、カリウムが高くなりすぎる可能性があります。
そのほか、チロシンも代表的な栄養素です。
タケノコの水煮などを切ったときに、内側のひだに白い粉のようなものが付着しているのを見たことはありませんか?あれが、チロシンの結晶です。チロシンはアミノ酸の一種で神経伝発物質の原料となります。集中力を高める作用があるといわれています。
さらにタケノコは低カロリーなので、ダイエットにも最適です。
ただし、食べすぎには注意が必要です。たくさんのアクが含まれており、取りすぎるとのどの奥がかゆくなるなどの症状が出ることがあります。
わかめと煮る若竹煮、鰹節で煮る土佐煮、たけのこご飯など定番の食べ方ですね。
季節の食材、ぜひ楽しんでくださいね。
加東市 青山医院
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