昨日はどちらの地域でも皆既月食がきれいに見えたようで、素晴らしい天体ショーでしたね。
天王星食のほうはやはり肉眼では私は見られませんでしたが、ネット上にたくさんの人が写真をアップしていて、そちらも楽しく拝見しました。やはり、いいカメラはいい写りですね。すごいな と思いました。
さて、患者さんの治療選択などの時のお話です。
ここの病院は不安だから とか だれだれさんがあの病院が良いと言っていたから・・・
口コミや情報が溢れる昨今 治療をどこで受けるか 一つにしてもかなり悩まれる方がいるようで、そういった相談も受けます。
患者さんと医師が治療内容について同意のもとで治療を進めていく「インフォームドコンセント」という考え方は広く日本でも定着してきました。そうした中で、主治医以外の医師の意見も参考にする「セカンドオピニオン」の重要性が高くなっています。
セカンドオピニオンは主治医の元で治療を受けている患者を対象に、主治医以外の医師の意見・判断の提供を受けるためのものです。ちなみにセカンドオピニオンを提供する意思は今受診中の病院の医師に限定されません。
セカンドオピニオンを受けるためには現在の診断情報や検査資料が必要です。これらは主治医から提供を受けます。
セカンドオピニオンを希望される人で主治医の気持ちに配慮されるかたもいらっしゃいます。
気を悪くするんじゃない? 怒られるんじゃない? なんていうお悩みも良く耳にします。けれど、今やセカンドオピニオンは当たり前の権利となっていると私は思います。そのため、そういった心配をする必要はありません。
現在はセカンドオピニオン外来を設けている医療機関も増えていますよ。気軽に主治医に相談していいと思います。
セカンドオピニオンは別の医師による意見を聞くことにより、現在の治療への確信を深めるという位置づけが基本となります。
このため、セカンドオピニオンに関しては「治療方針に関する医療相談」という理解が大切です。
新たな診断や検査を希望される場合はその旨を明らかにしておく必要があります。
直、医療費や治療に対する不満への回答はセカンドオピニオンとしては提供をされません。
患者さんが納得して治療を受けるというセカンドオピニオンの目的を十分に理解したうえでこうした医療サービスを有効に活用していただくとよいと思います。
参考になれば幸いです。