冬になると誰しも体脂肪が増えやすくなります。
寒さに反応して、気温が下がるにつれ、体温を維持したり身体を守るために体脂肪が増えやすくなるそうです。
その原因の一つに「コルチゾール」というホルモンの働きが挙げられています。
コルチゾールはストレスホルモンとも言われており、身体的なストレス、精神的なストレス、いかなるストレス下においても副腎から産生される量が増えて身体をストレスから守ります。
気温が下がるというストレスから身体を守るために分泌量が増えると考えられます。
コルチゾールはインスリンの血糖降下作用を邪魔する働きがあり(インスリン抵抗性といいます)、太りやすく血糖値が上がりやすくなると考えられています。
余談ですが、コルチゾールは治療で使用されるステロイド剤の仲間です。
なので、ステロイド点滴やステロイド内服、ステロイドの関節注射など、ステロイドを使用した治療のあとには血糖が上がりやすくなります。ステロイドの外用薬はそこまで血糖が上昇しない印象ですが、長期間使用していたり広範囲に強いステロイド使用している場合は血糖に影響を及ぼすことがあります。
今日はここまでです。