おはようございます。あいにくの雨模様です。
明日から神戸で開催の糖尿病学会に初日だけでも参加しようと考えているのですが、ちょっと雨だと気分が乗りませんね。オンライン聴講が基本的に今の学会は可能なので、その点では便利ではあります。
今日のトップ画像はクリニックのバラです。クリニック玄関にいくつか並べています。今、開花始まったばかりのものは本当に瑞々しく、美しいですよ。ぜひご覧になってください。
さて、今週金曜日から加東市の町ぐるみ健診が始まります。
当院受診の方も何人も受診予定です。コロナの影響で秋口に予定が数年間はずれていましたが、ようやく通常通りに戻ってきました。
高齢化が進む昨今において病気全体の中でがんや心疾患、脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)、糖尿病といった生活習慣病が占める割合が増えています。
これらの生活習慣病は別々に単独で進行していくわけではありません。いずれも内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満=メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)がかかわっています。
内臓脂肪が増えすぎてお腹にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなります。しかも、「血糖値がやや高め」「血圧がちょっと高い」といった、まだ病気予備軍の段階でも、二つ以上が併存することで、動脈硬化は急速に進行をしていきます。
このように生活習慣病に密接な関係がある、メタボですが・・・
メタボと判断される人とその予備軍を合わせると 40歳以上の男性では2人に1人、女性では5人に1人がメタボ、あるいはその予備軍と考えられています。
また、生活習慣病の治療費は国民医療費の約3割を占め、死亡数の割合(原因別死亡割合)では約6割に達します。
このような状況に対して、皆さんの生涯の健康維持を考えた時に、メタボや生活習慣病の予防と重症化予防はとても大切になってきます。
そして、そうした取り組みの一つが「特定健康診査(特定検診)」と「特定保健指導」です。
長くなるので翌日に続きます。