兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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介護の知恵~お風呂上がりのケア

2022年12月21日 | Weblog

お風呂が気持ちいい季節です。

先日、極寒の中でチューリップの球根の植え付けをしたのですが、半分くらい植えたところで身体が悲鳴をあげてしまって、あと残り半分をいつ植えるかなと悩んでいるところです。寒すぎて、思考が止まりました。

その日はお風呂が本当に気持ちよかったです。

 

お風呂の効果って何でしょう?

「清潔になる」 確かにそれが一番ですね。

「身体が温まる」 寒くなってきましたから、これもとっても大切です。

ところで、お風呂上がりのケアは何をすればいいでしょう。ポイントは皮膚の保湿です。

 

入浴には筋肉や関節の緊張(こり)をやわらげ、血行を促進する効果があります。

腕や足腰のこりや痛みがお風呂に入ったらずいぶん楽になった。などというお話を良くききます。

自分で身体を洗える人なら、その作業自体が柔軟体操のようなもので、ちょっとした運動になります。

 

また、高齢になると私たちの身体の水分や肌の水分も失われていきます。

肌の保水力も落ちてしまうため、お年寄りの肌は若い人に比べて、いつもカサカサしがちです。老人性乾皮症といって、室内や布団に常に皮膚がボロボロと落ちるようになると、それが原因でアレルギーを悪化させることもあります。せっかくお風呂に入ったのですから、お風呂上りにはベッドの清潔を保ちましょう。

 

高齢者の入浴の前にはトイレを済ませ、浴室を温めておくなどの配慮が必要です。体温、脈拍、血圧などのチェックもしましょう。空腹時や食後すぐの入浴は避けることが必要です。

 

お風呂から上がったら、高齢者は特に、季節に関係なく、1年十保湿剤を塗るように習慣づけましょう。夏はローションタイプ、乾燥する冬場はクリームなどのように使い分けると快適だと思います。

 

保湿剤にもいろいろと種類があります。ドラッグストアでもたくさん販売されていますので、自分に合いそうなものを試してみてください。たっぷりと大容量で使えるものを置いておくとよいですよね。

ちなみに主な保湿剤の種類です。

①白色ワセリン:皮膚の表面に膜をつくって、水分の蒸発を防ぎます。お風呂上りに掌で温めて塗ると広げやすいです。

②尿素軟膏:水分保持作用と角質軟化作用とを併せ持っています。

③セラミド配合軟膏:保湿効果が高く、乾燥などの症状を緩和します。

 

お店で選ぶ時の参考にしてみてください。

また、いつも書いていますが、肌を乾燥させるこたつや電気毛布の長時間使用は避けた方がよいですよ。

 

お風呂の後は服を着る前後の立ち上がりでの「立ちくらみ」にも注意が必要です。できるだけ誰かがそばにいてあげるようにしてくださいね。

これからますますお風呂が気持ちいい季節になりますね!

参考になれば幸いです。





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