親父が亡くなってから8ヶ月。昨年の今頃、どんな感じだったのが思い出してみる余裕も少し。
でもそれは、自分と姉貴だけ。オフクロはまだまだ。忘却ではなく、思い出の継ぎ接ぎで美しいものを仕上げようとしている。認知症のせん妄の一種なのか。
昨年の今頃、施設から親父が一時帰宅すると何回も同じことを尋ねたものだった。二時間に一回のペースだったかな。かなり苛ついたものだった。それから二ヶ月後には、息子のことは、斑な記憶の隅に追いやられた。
最後は息子のことを、理解していたのかさえ怪しい。
段々オフクロも似てきたような今日この頃。
姉貴が話したことを、最後まで聞いていないのか、忘れてしまったのか、ホントに瞬間記憶なのか良くわからない。
親父と違うのは、話しているうちに少しは記憶が戻るみたいで「ボケでバガになったと思ってよぉ!オメダヂが80になった時を空から見で笑ってやるがらなぁ!」と最後の台詞。
姉貴とオレは「あーっ、俺だぢは80までなんて長生き出来ねぇし。長生きしても年金なんて貰われるがわがらねぇがらな!」と、減らず口を。
万が一、内臓に悪い部分があったりして入院ななると、間違いなく親父と同じくらいかそれ以上のスピードで劣化するような。
まだ親子げんかが出来るうちは、ましなのかなぁと。
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