「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

耐震改修及び外壁改修の解体開始

2016-04-13 19:44:01 | 16町田耐震

耐震改修及び外壁改修の解体がスタートしました。
この家は昨年に1階のみ耐震補強を行った住宅です。今回は東西面の外壁を1,2階とも解体し、耐震改修・断熱改修を行います。
2階床を支える部分の梁がはさみ梁になっていて、東面、西面に3本ずつある通し柱を挟んでいます。
はさみ梁の間は抜けていて、耐震補強の金物の固定、耐力壁を固定をしようにも相手がない状態です。

一昨年の暮れにこの建物の耐震診断を行いこの状況をわかっていたので、対応策も考慮済みです。
はさみ梁の間に入るように木材を加工し、その木材とはさみ梁を長いビスで固定します。
そのビスが東日本パワーファスニングのパネリードXです。



中規模木造等で使用するための作られたもののようですが、実験で構造性能も明らかになっていて施工もしやすいので耐震補強に使用するととても便利です。私の廻りの町田で耐震に取り組んでいる設計者も使用しているようです。多少値段が張りますが、木材同士のせん断接合をする際にラグスクリューやボルトで施工するよりもずっと施工しやすいです。

西面と東面の1階の解体がおわりましたが、この方法で西面は施工可能ということが確認できました。東面は内部の仕上げが真壁となっていて厚みがとれず、天井裏もないので他の方法をとる必要が出てきました。現場でいろいろ考えた末、鋼材のアングルを使用する方法を思いつきました。詳細についてはまた改めて写真で報告します。
このように改修の現場は事前の調査で現況を詳細に把握することが必要です。それでも予測から外れることがありますが、タイミング良く現場に通い現場で大工さんと相談すると大体解決策がうかんできます。



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