長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

太宰治「斜陽」

2022-04-18 07:20:00 | 

再読のための覚え書き


斜陽

太宰治(1909-1948


戦後、時代に翻弄されて没落してゆく華族の一家。「最後の貴族」の品位を失わない母、肉体労働をも厭わない長女かず子、退廃的な小説家の上原に憧れて荒んだ生活を送る弟の直治。それぞれの生き様。


「人はこの世の中に生れて来た以上は、どうしても生き切らなければいけないものならば、この人たちのこの生き切るための姿も、憎むべきではないかも知れぬ。生きている事。生きている事。ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。」


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30年以上ぶりの再読。

ストーリー展開すら忘れてる……

《斜陽》という言葉で形容される没落は伏線のようなもの。語られているのは、太宰の死生観だったんだな。



2022.4.17読了


太宰治

角川文庫

昭和25815日初版発行

昭和3773037


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