再読のための覚え書き
青年
森鴎外(1862-1922)
小説家志望の小泉純一は、小説家の大石狷太郎の門を叩くために、Y県から東京に出てきた。
同郷の友人を介して知り合いを作り、東京の暮らしにも慣れた頃、有楽座でのイプセンの芝居を観に行った純一は、隣席の女性と知り合う。
その女性、坂井れい子は、純一と同郷の学者の妻で、今は未亡人だった。
生前に夫が集めた文学全集を見に来るようにと誘われた純一は、後日、れい子の家を訪ね、彼女に心を奪われていく……。
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漱石の「三四郎」に影響されて書いた作品とのこと。青春小説として「三四郎」に軍配を上げる人が多いようだけど、ところどころ理屈っぽいこちらの方が僕は好き。
2023.2.7読了
青年
岩波文庫
1948年10月15日初版発行
1988年5月25日49刷
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