長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

森鴎外「青年」

2023-02-08 09:53:00 | 

再読のための覚え書き


青年

森鴎外(1862-1922


小説家志望の小泉純一は、小説家の大石狷太郎の門を叩くために、Y県から東京に出てきた。


同郷の友人を介して知り合いを作り、東京の暮らしにも慣れた頃、有楽座でのイプセンの芝居を観に行った純一は、隣席の女性と知り合う。


その女性、坂井れい子は、純一と同郷の学者の妻で、今は未亡人だった。


生前に夫が集めた文学全集を見に来るようにと誘われた純一は、後日、れい子の家を訪ね、彼女に心を奪われていく……


・・・・・・・・・・・・


漱石の「三四郎」に影響されて書いた作品とのこと。青春小説として「三四郎」に軍配を上げる人が多いようだけど、ところどころ理屈っぽいこちらの方が僕は好き。



2023.2.7読了


青年

岩波文庫

19481015日初版発行

198852549


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