長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

大佛次郎「霧笛」

2022-01-11 10:10:00 | 

再読のための覚え書き


霧笛

大佛次郎(1897-1973 

木村荘八 挿絵


横浜の外国人居住地。千代吉は以前、イギリス人のクウパーの財布を盗もうとしたが、捕まり、そのままクウパーの住む異人館でボーイとして働くことになった。


千代吉は、クウパーの留守中に賭場で出会ったお花と、逢瀬を重ねる。どうやらお花は、富裕な誰かに囲われているらしいが、お花は決してその名前を、千代吉に明かそうとしないのだった。


「後悔も何もない。一体、千代吉の年頃では何があっても一度睡れば、その前のことは、拭いたように消えてしまう。終始千代吉が忘れなかったのは、その場限りで、後にたたりを残すまいということだった。」



2022.1.10読了


霧笛

新潮文庫

昭和27415日初版発行

昭和292283

旧仮名遣い


# #読書 #文学 #文庫 #大佛次郎 #霧笛








最新の画像もっと見る