再読のための覚え書き
可愛い女・犬を連れた奥さん
アントン・チェーホフ(1860-1904)
神西清訳
「犬を連れた奥さん」
保養地ヤルタで休暇を過ごすグーロフは、アンナ(犬を連れた奥さん)と出会い、関係ができる。
やがて二人はそれぞれの家庭に帰るが、グーロフがアンナの住む土地を訪れた後、二人の愛は再燃する。
「やっと今になって、頭が白くなりはじめた今になって彼は、ちゃんとした本当の恋をしたのである。・・・なんだって彼に定まった妻があり、彼女に定まった良人があるのやら、いっこうに腑に落ちないのだった。・・・この二人の恋が彼らをともに生まれ変らせてしまったように感じるのだった」
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道ならぬ恋の苦悩。けれど、読後感は明るい。これがチェーホフのリアリズムでもあるのだと思う。
2021.6.19読了
可愛い女・犬を連れた奥さん
岩波文庫
昭和15年10月11日初版発行
昭和44年1月20日20刷
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