長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

芹沢光治良「命ある日」

2021-07-06 09:46:00 | 

再読のための覚え書き


命ある日

芹沢光治良(1896-1993


帝大を卒業間近の日高は、友人を見舞いに行った結核療養施設「希望寮」で見かけた女性に心を奪われるが、のちにその女性、静子と偶然再会。


日高と静子は次第に心を通わせ、結婚を約束するが、静子は喀血し、希望寮に入寮する。


静子は、男の罹患と女の罹患の社会的な差に気付き、日高との結婚に対して心乱れるのであった。


「彼女の清浄な美しさというのは、誰も気がつかないようなところで、人のきらう仕事を耐えてしているうちに、磨かれて出た光沢のように思われるよ。死と希望をはらんだような美だっていうふうに」



2021.7.5読了


命ある日

角川文庫

昭和30410日初版発行

昭和45120日改版初版発行


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