再読のための覚え書き
愛の司祭
リュドヴィク・アレヴィ(1837-1908)
山内義雄訳
コンスタンタン老神父は、フランスの小さな田舎町ロングヴァルで司祭をしていた。
ロングヴァルの侯爵夫人が亡くなると、その広大な地所を、莫大な財産を持つアメリカ人のスコット夫人とその妹のベッチナが買い上げ、移り住んできた。
神父が名付け親となった砲兵中尉のジャンは、ベッチナと密かに心を通わせるが、年若い二人はそれを口には出せなかった……。
「何しろ二人は、なすべきところにしたがい、真実にしたがって行動していたのだった。すなわち、ベッチナのほうでは、心をなげだしてかかっていたのにたいし、ジャンのほうでは、それとたたかっていたのだった。」
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義務と名誉を重んじるジャンの誠実さと、純粋な心と賢さで大胆に行動するベッチナの魅力が織り成す愛の物語。
2022.3.21読了
愛の司祭
角川文庫
昭和33年9月10日初版発行
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