第六局
黒 おりつ 初段
白 俊之助 二段
俊之助 高山道節の次男
おりつ 初手を右上隅の小目
俊之助 秀策流封じ 太田雄蔵が本因坊秀策にもちいた
おりつ 三手目は左上隅の小目
俊之助 その黒石にケイマにかかり
おりつ 左下隅に小目 (左上の白ケイマに四路下にはさめば、雄蔵と秀策の対局と同じ進行 その手合は持碁)
私の資料では、雄蔵と秀策の持碁は嘉永6年11月5日に打ち初め、41手打掛、その後28日に打ち継ぎ翌朝卯の刻に終局。30番碁の第23局。
俊之助 左上隅にケイマにかかり
おりつ 小目の石から斜めに打った (右上隅と左下隅で反転しているが秀策流のコスミ)
俊之助 左上隅から左辺に大きく開いて
おりつ 左下隅の小目からコスミ
俊之助 左辺を守る
おりつ 右下隅のかかり
俊之助 そのカカリに手抜きして、上辺を割り打ち
おりつ 右下隅から詰め寄る
俊之助 手抜きして右辺を割り打つ
一例です。
白の8手目、左辺に開きは、星下の位置かもしれないと思っています。
白の10手目、守りも白D-13のケイマに守りかもしれません。
白の12手目、上辺の割り打ちも星下もありそうです。
黒の13手目、詰め寄る手もいくつか他の位置もあります。
白の14手目、右辺に割り打ちもいくつか想像されます。
中盤から終盤にかけて、複雑な戦いになっています。
表現は詳細に書かれています。いろんな局面の想像ができます。
興味深く、読みました。
結果は、黒勝ち。
七番勝負は、三勝三敗と五分になりました。
さあ、最後の対局はどうなりますか。
楽しみです。