仏壇のある部屋と、隣の部屋の大掃除に取り掛かった。
納戸の部屋は開かずの間で普段は殆ど入ることがない。
だけど体力のあるうちに少しずつでも片付けておこうと思った。
そこで今日は散らかっている納戸を掃除することにした。
足の踏み場が無いほど散乱している。
少しずつ奥に入り、一つずつ箱を開けて中を確認した。
すると意外なものがいろいろ見つかった。
未使用の羽毛布団や甚平が出てきた。
そして大きな袋からは、想い出の品を発見した。
それは亡き父が、大学の入学式の為に誂えてくれた背広だった。
押し入れなどをいくら探しても見つからなかったのだ。
当時より10キロ太った時期があり、寸法が合わなくて処分したとばかり思っていた。
それが思いがけなく見つかった。
しわくちゃだらけになっているが、懐かしさがこみ上げてきた。
亡父に感謝、合掌した。
納戸は今日だけでは、全く片付いていない。
ボチボチ、整理していこう。
部屋がきれいになると、気分もさわやかになる。
見つかった甚平を今着ている。
暑い夏にピッタリだ。