前置きも含めて話が長くなります、しばらくお付き合いください。
かなり昔、あるテレビ番組を見て、考えさせられることが有った。
内容は、途上国で相当古い日本製のラジオを修理して使っているという。
それは日本で作られてから20〜30年以上も経っている骨董品だ。
勿論、経済的に恵まれないため故障した中古ラジオを修理して使っているのだろうが、
彼らにしてみれば、古くても日本製のラジオが一番いいのだと、語る。
それはなぜか?
理由は、簡単な修理で直せるし問題なく使えるから、だと言う。
その番組を見て、彼らの品物に対する考え方に反省させられた。
番組が放送された当時、日本でもパソコンは高級品だった。
Windows95・98の時は30万円以上した製品もあったし、XPでも15、6万円ぐらいしたと思う。
高価なパソコンだけど、レンタル期間などの関係で、3〜5年程度経つと中古市場へ送られていく。
それが原因で中古パソコンが山のように積み上げられていた。
当時の状況は、WindowsOSがそのまま入ってるのものは少なく、OSなしが圧倒的に多かった。
OSなしの山積み中古パソコンを見て、なんとかこれらを活用できないだろうかと思案した。
自分なりに考えた末の結論は、ネットで公開されている無償OS・Linuxを利用することだった。
中古パソコンを買い、試しにLinuxを導入したら使えた。
Linuxで復活させることが楽しく感じられた。
案外いけると思った。
Linux機は最多で7台所有していた時期がある。
ただこのLinuxもかなり問題が多くて、快適に充分使いこなせるかというとそうでもない。
使用するにあたり全て自己責任だし、不具合は自分で調整しなければならない。
今となっては不具合の修正が一番厄介である。
年を重ねるごとに、その作業が段々面倒になってきた。
以前は、難儀な修正でも苦労はしたが、結構楽しんでやっていた。
今では苦痛に感じることが多くなった。
そして全くの素人だが、パソコン修理をこなす知人がいる。
その人に頼んで、ノートパソコンの内蔵ボタン電池を交換してもらったり、キーボードの外し方を教わったり、分解の仕方・修理の仕方を習ったのだ。
現在所有している東芝ノート1850は、ある程度自分で修理することができる。
内蔵HDDの交換、DVDが故障した時、DVDーRWに取り替えた。
ある程度ならのどうにかやれそうである。
だから、古いけど今あるパソコンは使い切るまで頑張ってみよう思っている。
ざっとこんな流れで、17年前のゴミと言われそうなパソコンをいまだに使っている。
出来るだけ長く、限界まで使い切りたいと考えている。
人間の寿命と同じように、パソコンの寿命が尽きるまで。
生命の ❝完全燃焼❞ でしょうかね〜。