asayanのブログ

趣味を中心に、感じたことを書いていこうと思います。

『こころをよむ』

2019-07-21 10:52:52 | 日記
―批評文学としての『枕草子』『徒然草』― 放送大学教授 島内裕子先生。

「第1回 春は曙〜季節を生きる」をストリーミングで聴いた。

今回の講義で使っている本は北村季吟の『枕草子春曙抄』とのこと。

そこで国会図書館のデジタルを閲覧させていただきました。

書き出し「春は曙」から夏の書き方に多少違いがある。
「闇もなほ蛍飛びちがひたる。雨さへ降るもをかし」となっている。

165段、(三巻本では190段)
「風は嵐。木枯。三月ばかり夕暮れにゆるく吹きたる花風。いとあわれ也」

所有している枕草子では、木枯の表記はない。そして花風は雨風となっている。

微妙に表現が異なる。

なるほど、説明を聴くと、雨風よりも季節感のある花風の方が風情を感じる。

他の底本などを読み比べるのも面白いですね。
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