天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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1月25日:ウェッブの棒渦巻銀河 NGC1365

2025年01月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ウェッブの棒渦巻銀河 NGC1365

僅か5600万光年の距離にある南の星座 Fornax、NGC 1365 は、直径約20万光年の巨大な棒渦巻銀河である。これは、ミルキウェイ銀河の2倍の大きさである。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の中間赤外線装置(MIRI)は、赤外線でこの壮大なスパイラルの見事な詳細を明らかにしている。

ウェッブ宇宙望遠鏡の視野は、銀河の核と明るい新生児の星団を探る、 NGC 1365 を横断して約 60,000 光年にわたって伸び、銀河の中心と明るい新生の星団を探索している。

ダストのフィラメントとバブルの複雑なネットワークが、銀河の中央のバーからの、曲がりくねった渦巻き状の腕に沿って若い星によってつくられている。天文学者達は、NGC 1365 のバーの重力場が銀河の進化に重要な役割を果たし、ガスとダストを星形成の大渦に注ぎ込み、最終的に、活動銀河の中心にある超大質量ブラックホールに物質を供給しているのではないかと考えている。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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1月24日:SOHOからのイメージ、明るい彗星の尾が眩しい

2025年01月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

SOHO宇宙船からのイメージ、明るい彗星の尾が眩しい

<図の解説>: SOHOのLASCOによって撮影されたこの連続画像では、太陽は円盤(下部)によって覆われており、白い円が太陽のサイズと位置を示している。彗星の頭部は非常に明るくなり、LASCOのセンサーを圧倒し、イメージに人工的な「ブリーディング(bleeding)」と呼ばれる水平の帯を作り出している。

2025年1月11日から15日にかけて、ESA/NASAのSOHO衛星からのイメージを通して明るい彗星がとらえられた。C/2024 G3(ATLAS)と呼ばれるこの彗星は、1月13日に太陽に最も接近し、僅か1280万キロメートル(地球と太陽の平均距離の9%)を飛んだ。

これらの彗星ATLASの視界は、SOHOのLASCO(Large Angle and Spectrometric Coronagraph)装置によってとらえられた。これは、円盤を使用して太陽の表面を覆い、太陽の大気(またはコロナ)のかすかな詳細を明らかにしている。この彗星は、NASAが資金提供したATLAS(Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System)調査によって2024年4月に初めて発見されたが、LASCOは、太陽を通過した5,000以上の他の彗星の発見にも貢献した。

このイメージは、画像の一部を現像して彗星の尾の細部を浮かび上がらせて、このシーケンスを作成している。このような明るい彗星が太陽の近くを通過するとき、その尾はしばしば太陽風の変動に反応する。太陽から絶えず流れ出る粒子とエネルギーの流れによる。

ATLAS彗星は、日没直後の近日点付近の北半球の空でも一時的に見えたが、今、太陽からゆっくりと遠ざかっており、彗星が暗い夜空に移動している南半球から最もよく見える。しかし、彗星が太陽を通過した後に分裂した可能性の兆候があり、今後数日間で急速に衰退する可能性がある。

--- 以下略。

<ひとこと>: 記事は一部省略。大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Vanessa Thomas(著者名です)

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1月23日:ブラジリア上空のATLAS彗星

2025年01月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ブラジリア上空のATLAS彗星

街の空の上、はるか遠くのほとんどの雲の上に彗星がある。この写真、彗星C/2024 G3(ATLAS)の印象的な尾は、4日前にブラジルのブラジリアで撮影された。

この進化する彗星は、先週、惑星水星の軌道の内側で太陽を回った。あまりに接近してしまったために、当初は壊れてしまうのではないかという懸念もあったが、最近では、実際に壊れてしまったという証拠もある。

近日点付近のある地点では、ATLAS彗星は非常に明るかった。目撃では、日中でさえ、太陽の近くの明るい空で、注意深い観察者によって報告された。

過去数日間、ATLAS彗星は、南半球のある地点では日没後に肉眼でも見える長い尾をつくった。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Astronomy Picture of the Day (Image Credit: Frederico Danin)

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1月22日:アトラス彗星、太陽を回る

2025年01月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アトラス彗星、太陽を回る

アトラス彗星は何故こんなにカラフルな尾をしているのだろう? 先週、彗星C/2024 G3(ATLAS)が太陽に最も接近した。

水星の軌道のかなり内側にあり劇的に明るくなった。残念ながら、この彗星は、当時、角度的に非常に太陽の近くにあり、人間にとっては非常に見えにくかった。しかし、NASAのSOHO宇宙船はそれを見た。

撮られているのは、いくつかのカラーフィルターで合成された、彗星アトラスの SOHO (LASCO C3) イメージである。目に見えるいくつかの尾のうち、中央の白い尾は恐らくダストで構成され、まさに太陽光を反射している。赤、青、緑の尾は、恐らく、その色が、彗星から放出され太陽によってエネルギーを供給された、特定のガスから放出される光のイオンの尾である。

今アトラス彗星は、南の空で長い尾を見せているが、内部太陽系から脱するにつれて微かになっている。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。
        SpaceweathernewsのATLASギャラリーは こちら から。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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1月21日:太陽天文台、フレアの前のコロナループのちらつきを見る

2025年01月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの太陽天文台、大きなフレアの前にコロナループがちらつくのを見る

<図の解説>: NASAのソーラーダイナミクス天文台は、2012年1月中旬に、太陽の活動領域の上にあるコロナループのこのイメージを撮った。イメージは、極紫外線波長、171オングストロームで撮影された。

科学者達は、何十年もの間、太陽に強い光が噴出し、荷電粒子が太陽系に突入する太陽フレアを正確に予測しようと試みてきたが成功しなかった。今、NASAのソーラーダイナミクス天文台を使うあるチームが、太陽が大きなフレアを解き放とうとしているときに合図しているように見える、太陽の大気のまたはコロナの、ちらつきのループを特定した。

これらの警告のサインは、NASAやその他の利害関係者達が、宇宙飛行士だけでなく、危険な宇宙天気から、宇宙と地上の両方の技術を保護するのに役立つ可能性がある。

太陽物理学者達のチームは、太陽の端に沿ったコロナループと呼ばれるアーチ状の構造を調査した。

研究チームは、50の強い太陽フレアの近くのコロナループを調べ、フレアの数時間前と非フレア領域の上のループと比較して、極紫外線での明るさがどのように変化したかを分析した。フレアリング領域の上のループは、点滅する警告灯のように、フレアリング領域の上のループよりもはるかに異なっていた。

<右図の解説>: この動画 .mp4 の4つのパネルは、2011年12月に太陽フレアが発生する前の、4つの異なる波長の極紫外線(131、171、193、304オングストローム)のコロナループの明るさの変化を示している。イメージは、NASAのソーラーダイナミクス天文台の大気イメージングアセンブリ(AIA)によって撮影され、コロナループのちらつきを明らかにするために処理された。(イメージのリンク先から動画を確認)

2024年12月にアストロフィジカル・ジャーナル・レターズ誌に掲載され、2025年1月15日に第245回アメリカ天文学会の記者会見で発表されたこの結果は、フレアが強いほどちらつきが早くピークに達することも示唆している。しかし、チームは、この関連性を確認するためには、さらなる観測が必要であるとしている。

<ひとこと>: 記事は要約です。

<出典>: Vanessa Thomas(著者名です)

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1月20日:ロサンゼルスの火災の煙の層を画像化

2025年01月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

EarthCARE、ロサンゼルスの火災からの煙の層を画像化

ヨーロッパ宇宙機関のEarthCARE衛星と4つの測定機器がすべて非常にうまく機能し完全に稼働しているので、今や、ミッションの「第1レベル」のデータストリームは自由に利用できる。一例として、2025年1月9日に、この衛星の大気ライダーによって取得されたレベル1のデータを使って、強風によって太平洋に運ばれた、最近のロサンゼルスの山火事の災害の煙の層を示している。

<参考1>: EarthCARE(アースケア、Earth Clouds, Aerosols and Radiation Explorer)は、地球温暖化対策調査の一環として、欧州宇宙機関 (ESA) と日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) および情報通信研究機構 (NICT) が共同で開発した地球観測衛星。JAXAは打上げ後に使用する和名の愛称を「はくりゅう」と命名した。

各機関の分担は次の通り。
・宇宙航空研究開発機構(JAXA):搭載センサ(CPR)の開発、地上システムの開発・運用、データ提供
・情報通信研究機構(NICT):CPRの性能評価、CPRデータの地上処理アルゴリズム開発
・欧州宇宙機関(ESA):搭載3センサの開発、衛星システム及び地上システムの開発・運用、データ提供

<参考2> EarthCAREの主ミッションは 「アストロサイエンス(1月20日)」 から。Wikipediaの解説は こちら 、JAXAの記事は こちら から。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: EarthCARE (ESA)

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1月19日:パリセーズの山火事の焼け跡

2025年01月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

パリセーズの山火事によって焼けた土地

このヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2(Copernicus Sentinel-2)のペアのイメージは、先週ロサンゼルス地域を荒廃させた山火事によって影響を受けた広大な地域を強調している。(イメージは gif 動画です)

これらのイメージは、カリフォルニア州の歴史上最も破壊的な火災の1つであるパシフィック・パリセーズ周辺の山火事の結果として、2025年1月2日から1月12日にかけて焼失した土地の範囲を鮮やかに示している。ロサンゼルス消防局によると、現在までに、この火災だけで約100平方キロメートルが影響を受けている。壮大な規模の災害で、ロサンゼルス周辺地域はさらに4つの火災と戦っている。これらの大規模な火災の原因は、乾燥した地面と強風によると言われている。

このイメージは、センチネル2の近赤外線バンドを使用して植生を赤で強調し、焼失した領域は黒で表示している。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。
        パリセーズを含む近辺の火災は1月13日の「ロサンゼルス北部の山火事」参照。

<出典>:  Sentinel-2 (ESA)

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1月18日:ウェッブとハッブルのソンブレロ銀河

2025年01月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ウェッブとハッブルのソンブレロ銀河

この浮遊するリングは銀河の大きさである。事実、それは、銀河または少なくとも銀河の一部である。このフォトジェニックなソンブレロ銀河は、近くのおとめ座銀河団で最大の銀河の一つである。

可視光線でソンブレロ銀河の中央部を覆い隠す暗いダストの帯(下段)は、実際には赤外線(上段)では明るく光っている。

この上段のイメージは、宇宙ベースのジェームズウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)によって最近記録され発表された。赤外線の輝きを疑似カラーの青色で示している。下段の写真は、NASAのハッブル宇宙望遠鏡の可視光線でとられたものである。

ソンブレロ銀河は M104 とも呼ばれ、約5万光年にわたっており、2800 万光年離れたところにある。M104 は、小さな望遠鏡で おとめ座に見ることができる。

<ひとこと>: これは、昨年11月に、ジェームスウェッブ望遠鏡からの記事として、掲載したものです(既に削除しています)。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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1月17日:NASAとFirefly月に科学・技術を送る

2025年01月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

離陸! NASAとFirefly、SpaceXの飛行で月に科学・技術を送る

NASAの一連の科学的調査と技術実証が商業宇宙船で最も近い天の隣人に向かっており、月の環境に関する洞察と、NASAのアルテミスキャンペーンの下での月面に安全に着陸する将来の宇宙飛行士達を支援するためのテスト技術を提供する。

NASAのために、ファイアフライ・エアロスペース(Firefly Aerospace)初の商用月貨物サービス(CLPS:Commercial Lunar Payload Services)の飛行で科学と技術を運ぶブルーゴーストミッション1号(Blue Ghost Mission 1)が、ケネディ宇宙センターの発射施設39AからスペースXのファルコン9ロケットで、午前1時11分(日本時間午後3時11分)に打ち上げられた。同社は3月2日(日)の月面着陸を目指している。

月面着陸後、NASAは月面掘削技術、レゴリス(月の岩石と土壌)サンプル収集能力、全地球航法衛星システム能力、放射線耐性コンピューティング、および月塵軽減方法をテストし実証する。また、得られたデータは、宇宙気象その他の宇宙の力が地球にどのような影響を与えるかについての洞察を提供することで、地球上の人間にも利益をもたらす可能性がある。

NASAの現代的な月探査活動の一環として、CLPSの月への配送は、人類が惑星のプロセスと進化をよりよく理解し、水やその他の資源を探索し、火星への最初の有人ミッションに備えた長期的で持続可能な月面探査を支援するのに役立つ。

--- 以下搭載機器概要省略。

<出典>:  Tiernan P. Doyle (著者名です)NASA Headquarters

<ひとこと>: これはNASAの記事なので、NASAの計画に伴うファイアフライ・エアロスペースのブルーゴーストミッション1号のみが報じられていますが、同じファルコン9には、日本の宇宙企業アイスペースの HAKUTO も搭載されており、打上に成功しました。アイスペースのサイト(NEWS欄)を参照。ブルーゴーストは3月の、 HAKUTO は5月の月着陸を予定しています。

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1月16日:メシエ2

2025年01月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

メシエ2

この巨大な星団は、かに星雲の後、18世紀の天文学者シャルル・メシエの有名な「彗星ではないもの」のリストに2番目にエントリーした。

M2は、現在知られている最大の球状星団の一つであり、ミルキウェイ銀河のハローを歩き回っている。

メシエは、当初、星のない星雲と表現していたが、この見事なハッブル宇宙望遠鏡のイメージでは、星団の中心40光年にわたる星を解像している。その星の数は15万近くあり、みずがめ座に向かって約 55,000 光年の、総直径約175光年に集中している。

この NGC 7089 としても知られるミルキウェイの住人は130億年以前からのものである。

その過去の重力潮汐破壊の徴である拡がった 破片の流れ(debris stream: 右図) は、最近、メシエ2と関連していることがわかった。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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1月15日:2024年宇宙ステーションの成果

2025年01月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの2024年国際宇宙ステーションの成果

NASAは24年以上にわたり、国際宇宙ステーションに米国人が継続的に滞在することを支援し、科学知識を進歩させ、人類の利益のために地球上では不可能な研究のブレークスルーを実現してきた。宇宙ステーションは、アルテミスの下での月への将来のミッション、また最終的には火星の有人探査を含む、NASAの次の大きな探査の飛躍への出発点である。
2024年にステーションで行われた画期的な作業について記す。

 

1、ロボットが遠隔模擬手術を実施
長期のミッションでは、クルーは単純な縫合や緊急の虫垂切除術などの外科的処置が必要になる場合がある。2024年2月上旬に行われた「Robotic Surgery Tech Demo」では、小型ロボットが宇宙ステーションで模擬手術を行い、2つの「手」を使って組織を模した輪ゴムをつかんで切断するシミュレーション手術を成功させた。研究者達は、ステーションと地球で行われた手順を比較して、微小重力の影響と宇宙と地上間の通信遅延を評価する。

 

2、宇宙での3Dメタルプリント
2024年5月30日、ESA(欧州宇宙機関)の金属3Dプリンターの調査により、宇宙で初めての金属3Dプリントである小さなステンレス鋼のS字カーブが作成された。将来のミッションでは、クルーは機器のメンテナンスのために金属部品を印刷できるため、打上げ時にスペアパーツやツールを梱包する必要がなくなる。この技術は、地球上の積層造形を改善する可能性も秘めている。

 

 

 

3、地球よ、こちらがあなたを見ている宇宙ステーションは、地球の約250マイル上空を周回し、地球の人口の90%以上を通過するために、この惑星を撮影するためのユニークな視点を提供する。宇宙飛行士達は、地球の変化する風景を監視するために、地球の530万枚以上の画像を撮影してきた。第71次長期滞在クルーは630,000枚以上の画像を撮影したが、これは1回のミッションの平均約105,000枚をはるかに上回っている。今年は、太陽の11年間の活動サイクルがピークとなる4月の日食やオーロラなどの画像が撮影された。また、ハリケーンを含む14以上の災害への対応を支援した者もいた。さらに、機械学習を使用して80,000枚のイメージがジオロケーションされ、公開検索機能が向上した。

 

4,何マイルにもわたる完璧な繊維
2024 年 2 月中旬から 3 月中旬にかけて、Flawless Space Fibers-1 システムは、宇宙で 7 マイル以上の光ファイバーを生産した。半マイル以上のファイバーの引き込みは、宇宙で製造された最長のファイバーの以前の記録である82フィートを上回り、軌道上で商業的な長さのファイバーを製造できることを示した。微小重力下で作られるファイバーは、地球の重力下で作られるものよりも優れている可能性がある。これらのファイバーは、従来のシリカベースのものの10倍以上の伝送能力を提供する可能性のあるガラス合金であるZBLANから作られている。

 

5、テルテールハート
2024年5月、Redwire BioFabrication Facilityを使って、3次元のヒト心臓組織サンプルのバイオプリントに成功した。宇宙ステーションの微小重力下でバイオプリントされた組織は、人工の足場を使用せずにその形状を保持している。これらのバイオプリントされたヒト心臓組織は、最終的には、心臓発作などのイベントによって損傷した組織にパーソナライズされたパッチを作成するために使用できる。これらの組織サンプルは、地球上でさらなるテストを受けている。

 

6、アルテミスIで飛行するステーションテスト済み放射線技術
オリオン宇宙船は、2022年11月に月を周回するアルテミスI無人ミッションで、5,600個のパッシブ放射線検出器と34個のアクティブ放射線検出器を搭載した。これらのデバイスの一部は以前に宇宙ステーションでテストされ、太陽フレアなどの放射線の出来事を検出している。ESA(欧州宇宙機関)のアクティブ線量計は、個々の放射線量に関するリアルタイムデータを収集するウェアラブル・デバイスである。AstroRad Vestは、放射線に敏感な臓器や組織を保護するための衣服である。2024年、研究者達は、オリオン宇宙船が月面ミッションの宇宙飛行士を潜在的に危険な放射線から保護できることを示す、これらのツールによって2022年に収集されたデータの評価を発表した。軌道を周回する研究室は、地球の軌道を越えたミッションの技術をテストするための貴重なプラットフォームであり続けている。

 

7、第5回ロボプロチャレンジへの出場記録
第5回「きぼうロボプロチャレンジ」は、9月に最終ラウンドを終えた第5回「きぼうロボプロチャレンジ」に、13の国と地域・団体から過去最多の661チーム、2,788人の応募者が参加した。JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)が実施する教育プログラムでは、宇宙ステーションに搭載されたアストロビーロボットの自走をプログラミングすることで、さまざまな問題を解決する。参加者達は、宇宙ロボット技術やソフトウェアプログラミングの実践的な経験を積み、世界中の人々と交流している。

 

<ひとこと>: 大判のリンクは省略しました。下記ページからご覧ください。

<出典>: International Space Station Research Communications Team

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1月14日:最初の商用ロボット月面打上を設定

2025年01月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡(電波)・ジェームスウェブ宇宙望遠鏡(赤外線)の観測から、ビッグバンから4億年ほどしか経っていない銀河と、その金属量、星形成活動、星の密度など、これまでの想定をはるかに超える発見が提起されました。下表「宇宙科学の話題」から。

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NASA、Fireflyの最初の商用ロボット月面打上を設定

NASAの商用月貨物サービス(CLPS:Commercial Lunar Payload Services)イニシアチブとArtemisキャンペーンの一環として、NASAの科学技術を月に運ぶファイアフライ・エアロスペース(Firefly Aerospace)のブルー・ゴースト・ミッション1(Blue Ghost Mission 1)が、1月15日水曜日の打上げを目標としている。このミッションは、フロリダのケネディ宇宙センタの打上施設39Aから、SpaceXのFalcon 9ロケットで打上げられる。

打上げ後、Firefly(ほたるの意)のBlue Ghost着陸船は、月への旅で約45日間を過ごし、3月上旬に月面に着陸する予定。この着陸船は、NASAの月から火星への探査アプローチの一環として、月環境の理解を深め、将来の月面への有人ミッションに備えるために、NASAの10の科学調査を運ぶ予定である。

この飛行に関する科学調査は、月面下掘削技術、レゴリスサンプル収集能力、航法衛星システム能力、放射線耐性コンピューティング、および月塵軽減方法をテストおよび実証することを目的としている。得られたデータは、宇宙気象その他の宇宙の力が地球にどのような影響を与えるかについての洞察を提供することで、地球上の人間に利益をもたらす可能性がある。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。記事は一部省略しています。

<出典>: Abbey A. Donaldson(著者名です)NASA Headquarters

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1月13日:ロサンゼルス北部の山火事

2025年01月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ロサンゼルス北部の山火事

ロサンゼルス北部の地域では、5つの山火事(そのうち最大のものはパリセーズとイートンの火災)が現在も燃えている。2025年1月10日現在、少なくとも10人が命を落とし、さらに多くの財産が焼失したことがわかっている。

2025年1月9日に、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル3号ミッションが撮影したこのイメージでは、左下がパリセーズ(Palisades)の火災、右上がイートン(Eaton)の火災を示しており、煙はカタリナ島(Catalina Island)と南のサンタバーバラ保護区(Santa Barbara reserve)に達しているのが見える。

火災発生直後の1月7日のイメージも参照しよう。---1月11日の記事参照。

コペルニクス・センチネル3は、地球の海洋、陸地、氷、大気を測定し、大規模な地球規模のダイナミクスを監視・理解する。海洋予報や天気予報に必要な情報をほぼリアルタイムで提供している。

<ひとこと>: 最も鮮明なイメージが提供されましたので重ねて取り上げました。発生初期より広くまた激しくなっています。此処では災害の中心部分のみを切り出しました。全貌はイメージをクリック(タップ)してご覧ください。

<出典>:  Sentinel-3 (ESA)

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1月12日:続:ロサンゼルスの火災

2025年01月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションから見たロサンゼルスの火災

2025年1月10日、NASAの宇宙飛行士ドン・ペティットは、国際宇宙ステーション(ISS)からロサンゼルスの火災のイメージを2枚投稿した。2025年1月上旬、ロサンゼルス郡の丘陵地帯で、乾燥した地形と時速100マイルの突風に煽られて複数の破壊的な火災が発生した。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。二つのイメージは こちら(英語版) から見ることができます。

<出典>:  Monika Luabeya (著者名です)

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1月11日:ロサンゼルス焼ける

2025年01月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ロサンゼルス焼ける

非常に強い風に煽られて、カリフォルニア州ロサンゼルスのパシフィック・パリセーズで山火事が発生している。市は非常事態を宣言し、制御不能な炎が急速に広がり続ける中、数万人が避難している。当局は、状況が悪化する可能性が高いと警告している。

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2号ミッションが撮影したこのイメージは、火災発生から間もない1月7日現地時間10時36分にサンタモニカ近郊で発生した火災から立ち上る煙を鮮やかに描いている。以来、この火災は広範囲にわたる被害と懸念を引き起こしている。

このイメージは、ミッションのマルチスペクトル画像装置の真の色と短波赤外バンドをブレンドする偽色合成物として処理されている。

ロサンゼルス周辺では、サンフェルナンドの北にあるハーストの火災とアルタデナのイートンの火災という2つの火災も急速に拡大している。

コペルニクス・センチネル2号ミッションは、地球の土地や植生の変化を監視するための13のスペクトルバンドを持つ革新的な広帯域高解像度マルチスペクトルイ画像装置を搭載した2つの同一の衛星の編隊である。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>:  Sentinel-2 (ESA)

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