ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、その科学装置の全四つを、天文台の視界の全域を示すように並べてある。今、ウェッブの最も冷たい機器、中間赤外線装置(MIRI)に焦点を当て、以前と同じイメージのより詳しい観察を得た。この 7.7 ミクロンでの MIRI テスト・イメージは大マゼラン雲の一部を示している。この銀河は、ウェッブのパフォーマンスを試すための、密度の濃い星のフィールドを提供した。ここでは MIRI イメージのクローズアップが、NASAのスピッツア宇宙望遠鏡の赤外線アレイ・カメラ(8.0ミクロン)で撮られた、同じ目標の過去のイメージと比較されている。引退したスピッツアは、近及び中間赤外線の宇宙の高解像度イメージを提供する、初めての天文台であった。一方、ウェッブは、その一層大きな主鏡と改良された探知器によって、改善された明快さで赤外線の空を見て、多くの発見を可能にするだろう。例えば、この MIRI イメージは、星間ガスを一層詳細で示している。ここには、熱バランスと星間ガスの化学において重要な役割を果たす、炭素と水素の 「多環式芳香族炭化水素類」 の分子からの放射を見ることができる。ウェッブの中間赤外線装置によるこのような調査は、天文学者達に星達と原始惑星システムの誕生に対する新しい洞察を与えるだろう。ウェッブ・チームは、この夏に科学観測を始めるために、機器のセットアップとテストの準備を始めた。
<出典>: 「今週のイメージ(Week in images: ESA)」
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